ページ番号を入力
本文
日時:令和7年7月13日(日曜日) 9時45分~15時30分
場所:新潟県立自然科学館 科学室
講師:山階鳥類研究所 岩見恭子 氏
参加者:10名
主催・共催:愛鳥センター紫雲寺さえずりの里・新潟県立自然科学館
会場の様子
県立自然科学館を会場に、鳥の学術標本である仮剥製の作製方法を学ぶ講習会を開催しました。今回の講師は山階鳥類研究所で標本の収集や作製、標本に関する研究などを行っている岩見先生です。
最初に、学術標本を作る講習の意義などについてのお話がありました。
作業は工程を区切って、スライドで説明した後に、先生の手元を画面に映し、実際の作業を見た後に参加者も同じ工程を行うという方法で行いました。
まずは鳥のお腹を切開し、皮と中身を分離する作業です。
皮と筋肉を丁寧に剥がしていき、足や肩の関節や筋肉を外します。
ほとんどの参加者が鳥の標本作製は全く初めてとのことで、非常に薄い鳥の皮に苦戦している様子でした。
骨や皮の内側に付いている筋肉や脂肪を除去する作業も、どこをどのくらい切ったら良いのかなど探り探り、慎重に作業していました。
剥皮や除肉の後、皮の内側に防腐剤を塗り、皮を元に戻して芯を入れて縫合します。
縫合は、羽毛を巻き込んでしまったり皮膚が切れてしまったりするので、この作業がとても難しいと感じた方もいらっしゃったようです。
最後は整えて胴巻き紙を巻いて完成です。
参加者の皆さんの作品
最後に先生からの「大変だった人!」という問いに全員から手が挙がりましたが、「また作りたい人!」という問いにも全員から手が挙がりました。
参加者の皆さんからは、「大変だったが面白かった」「貴重な体験ができた」「今後も何か活かしたい」「また開催してほしい」などの感想がありました。
このイベントが参加者の皆さんにとって充実した学ぶ機会になったようでうれしく思います。
今回、作業の進みがとても早く、予定していたよりも大幅に早く終了しました。
作製した標本は、しばらく乾燥させてラベルを付けた後に愛鳥センターの展示室に展示予定です。
愛鳥センターでは、収容された後に死んでしまった個体を自然史資料として残すため、標本を作製しています。
今回は、山階鳥類研究所の岩見さんに講師をしていただき、仮剥製の作製方法を学びます。
標本は1人1羽作製します。
鳥の剥製の作製法を学ぶ機会は少ないため、大変貴重な機会です。将来博物館関係の職業や研究職などを考えている学生の方や、教育関係の方も是非この機会にご参加ください。
※作製した標本は持ち帰れません。自然史資料として愛鳥センターで保管、利用します。
※このイベントの会場と申込先は新潟県立自然科学館です。愛鳥センターではありませんのでご注意ください。
日時:令和7年7月13日(日曜日) 9時45分~16時45分
場所:新潟県立自然科学館 科学室
講師:山階鳥類研究所 岩見恭子 氏
参加費:無料 ※別途自然科学館の入館料(580円)が必要です。
対象:高校生以上
定員:10名(先着順)
持ち物:昼食、飲み物、エプロンや白衣など汚れてもいい服装、マスク
申込み:6月1日より新潟県立自然科学館へ電話でお申し込みください。電話:025-283-3331(対応時間:8時45分~17時45分)
主催・共催:愛鳥センター紫雲寺さえずりの里・新潟県立自然科学館
自然科学館のホームページはこちら<外部リンク>