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日時:令和5年11月23日(木曜・祝日) 13時00分~15時00分
場所:新潟県立生涯学習推進センター 1階 ホール
参加者:54名(うち講師1名)
講演の様子
演題:「世界の鳥と自然環境」
講師:環境省鳥海南麓自然保護官事務所
希少種保護増殖等専門員 萩田小夏 氏
今年度は「猛禽類の保全」をテーマに講演を行いました。
萩田さんは学生時代にラトビアに留学されていて、これまでに世界30か国ほどを旅してきたそうです。留学では「ヨーロッパの保全は日本の保全とどう違うのか」をテーマにしていたそうで、今回の講演でも前半に世界の自然環境や保全についてのお話しをしていただきました。また、後半にニホンイヌワシと多様性についてのお話しをていただきました。
一見するときれいで良い環境に見える風景でも、背景を知るとブナ林が沈んだダムであったり、逆に、ただ草が生えているだけの荒れ地のように見える場所が生き物にとってはいい環境だったりする例を、様々な写真を示しながら紹介していただきました。本当にいい環境か?というのは、生き物の知識や自然環境の視点がないと見えないことがあるということを考えさせられる内容でした。
留学先のラトビアは山がない平坦な国で、湿地や草原がとても多いそうです。子どもも保全に携わっている様子や、昔は泥炭を採っていた湿地を保全する取り組みをしていることも紹介していただきました。
他にも、キルギス、ケニア、ブルガリアなど世界の様々な国の鳥や自然環境の様子、人々自然に対する考え、関わり方などをたくさんの写真と共に紹介していただきました。
ニホンイヌワシと多様性の話では、イヌワシの繁殖成功率は年々下がり、ペア数も急減していることなどについてお話しいただきました。
イヌワシは翼が長いため、狩りをするために開けた環境が必要です。他国では草原などの開けた環境が残っているため、イヌワシの保全にはそれほど困っていないそうですが、日本では多様性が失われ、開けた環境の減少や餌となる生物の減少が原因でヒナを育てるための十分な餌が得られなくなっているそうです。
その状況の中でも新潟県は急峻な地形とブナ林があり、多雪のため雪崩によって開けた環境が保たれ、イヌワシの生息に適した良い環境であるそうです。
参加者の皆さんからは「環境について考えるきっかけになりました」「自然に対する愛を深く感じ入りました」などの感想をいただきました。
ロビーには生物多様性に関するパネル展示をしました
新潟県愛鳥センターでは、県民のみなさまに自然の素晴らしさや野生生物保護の大切さを伝えるために、愛鳥講演会を開催しています。
今年度のテーマは「猛禽類の保全」です。
演題:「世界の鳥と自然環境」
講師: 環境省 猛禽類保護センター イヌワシみらい館 希少種保護増殖等専門員 萩田 小夏 氏
日時:令和5年11月23日(木曜日・祝日) 13時00分~15時00分
場所:新潟県立生涯学習推進センター 1階 ホール(県立図書館複合施設)
(住所:新潟市中央区女池南3-1-2)
申込み:10月1日(日曜日)より受付開始
住所・氏名・電話番号を明記の上、はがき、電話、ファックス、e-mailまたは
下記の電子申請システムで愛鳥センターまでお申込みください。
定員:95名
申込み締切:11月19日(日曜日)または定員に達した時点
参加費:無料
お問い合わせ・申込み先
新潟県愛鳥センター紫雲寺さえずりの里
〒957-0231 新発田市藤塚浜海老池
Tel:0254-41-4500 Fax:0254-41-4501
E-mail:ngt031210@pref.niigata.lg.jp
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