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講演の様子
日時:令和5年6月10日(土曜日)14時から15時
会場:新潟県愛鳥センター紫雲寺さえずりの里 2階レクチャールーム
演題「新潟県におけるヨシゴイ・バン・ヒクイナの生息状況」
講師:新潟県野鳥愛護会副会長 山田 清 氏
参加者:24名
2021年、2022年の2年間に行われた新潟県内のヨシゴイ・バン・ヒクイナの生息状況調査の結果についてご講演頂きました。
この3種は湖沼、河川、水田などの水辺に生息、繁殖する種で、近年減少が心配されています。
ヨシゴイは待ち伏せて水面を狙って魚などを採食する鳥です。県内では16地点で生息が確認され、確実な繁殖4地点、繁殖の可能性が高い場所が6地点確認されたそうです。繁殖していた環境には、アサザやガガブタなど、環境省レッドリストで準絶滅危惧種になっている植物の生育も見られたそうです。
バンは水面を泳いだり植物の上を歩きながら採食する鳥です。県内では38地点で生息が確認され、19地点で繁殖が確認されました。1シーズンに3回繁殖したペアも確認されたとのことでした。
ヨシゴイとバンが生息している環境はよく似ていて、抽水植物帯があり、ヨシゴイが確認されている場所ではバンの生息も確認されることが多かったそうです。
バンのヒナの成長
ヒクイナは2年間の調査では全く確認されなかったそうです。
1978年には県内でも複数の地点でヒクイナが繁殖していたそうですが、2016年~2021年に行われた全国鳥類繁殖分布調査でも県内では確認されていません。
1978年のヒクイナの繁殖分布
2016年~2021年のヒクイナの繁殖分布
調査結果からは、3種の生息状況があまりよくないことがわかりました。繁殖場所となる抽水植物、浮葉植物が豊富な水辺環境が減少していることや、圃場整備によって採餌環境が減少していることが原因として考えられるそうです。これらの鳥の生息状況を回復していくためには、生息、繁殖できる環境を保全していくことが非常に重要です。
新潟県では、県民のみなさまに野鳥保護の大切さや自然の素晴らしさをお伝えするために野鳥保護の集いを開催しています。
今年度は、水辺に生息するヨシゴイ・バン・ヒクイナの生息状況についての講演を行います。
ヨシゴイ
会場:新潟県愛鳥センター紫雲寺さえずりの里 2階レクチャールーム
日時:令和5年6月10日(土曜日) 14時00分から15時30分
講演内容:「新潟県におけるヨシゴイ・バン・ヒクイナの生息状況」
講師:山田 清 氏 (新潟県野鳥愛護会副会長)
定員:50名(要申込・先着順)
参加費:無料
申込み:5月6日(土曜日)より受付け開始
住所、氏名、電話番号を明記して、電話、はがき、Fax、E-mail、ホームページ電子申請にて愛鳥センターまでお申込みください。
締め切り:6月4日(日曜日)または定員になり次第
主催:新潟県愛鳥センター紫雲寺さえずりの里・新潟県野鳥愛護会
ホームページ電子申請はこちら<外部リンク> (5月6日より利用できます)
愛鳥センター案内図
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