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【見つけた!農業びと】品質で勝負するスイカづくり 神田 良平さん(新潟市北区)
品質で勝負するスイカづくり 神田 良平さん(新潟市北区)
神田 良平(かんだ りょうへい)さんは、新潟市北区・南浜地区で、若手の中心的な存在として、スイカを主体とした複合経営を行っています。南浜地区は、古くからスイカづくりが盛んな地域で、現在でも県内有数の産地です。砂地という地域特性が葉タバコやスイカに向き、長年栽培されてきました。葉タバコの廃作を機にスイカの生産拡大が進み、平成30年から令和6年にかけては「大規模園芸産地育成事業」を活用し、合計59棟・約1.5haのハウスが整備され、生産の安定化が図られています。

神田 咲(かんだ さき)さん(左) 神田 良平さん(右)
神田さんは、令和元年に7年間のサラリーマン生活を経てUターン就農し、現在7年目。スイカ75a、メロン15a、ネギ40a、水稲3.5haを栽培しています。就農後に祖父からスイカ栽培を学びましたが、祖父は翌年に他界。その後はJA新潟市南浜すいか部会の生産者や関係機関の助言を受けながら技術を磨いてきました。

すいかの勉強会の様子
神田さんは「狙いどおりの品質と重量のスイカを作ることは難しい。それがスイカづくりの魅力」と話します。就農当初は気象条件に左右され、思いどおりにいかない年も多かったと言います。転機となったのは、令和5年から産地内の若手農家で勉強会を立ち上げ、スイカの生理生態を学び、他産地の視察を重ねたことでした。その中で、これまで見たことのない収量と品質を実現するベテラン農家に出会い「本当にこんなスイカづくりができるのか」と意識が大きく変わったそうで、それ以降は、前年踏襲ではなく「狙った品質・収量を実現するために、どんな準備と段取りが必要か」を考える栽培へと転換。面積拡大から品質を高める方針にシフトし、収益向上に取り組んでいます。
南浜すいか
神田さんの今後の目標は、南浜地区を「生産者・消費者の双方にとって魅力ある産地へ成長させる」ことです。そのために技術の向上により収益性を高め、儲かる農業を実現し、新たな生産者の招致や育成につなげること。また、その技術を生かし、中玉すいか・小玉すいかなどの多様な品種にも挑戦し、消費者から選ばれる産地づくりを進めていきたいと語っていました。
情報提供:新潟農業普及指導センター(2026年3月)


