本文
【見つけた!農業びと】もとまちブランドを未来へつなぐ若手農業者 樋浦 彦哉さん(燕市)
もとまちブランドを未来へつなぐ若手農業者 樋浦 彦哉さん(燕市)
新潟県燕市吉田本町(もとまち)にある「ひうら農場」は、800年以上の歴史を持つ家族経営の農場です。現在は27代目の樋浦 幸彦(ひうら ゆきひこ)さんとともに、28代目となる樋浦 彦哉(ひうら げんや)さんが農業に従事し、地域農業の担い手として活躍しています。

樋浦 彦哉さん
彦哉さんは、農場の理念である「一笑百姓(いっしょうひゃくしょう)」を胸に、食べる人が笑顔になる農産物づくりを目指しています。主に、特別栽培米のコシヒカリや酒米「五百万石」、地域ブランド野菜「もとまちきゅうり」などを栽培しています。
笑顔で作業する彦哉さん
地元直売所での農産物の販売や地域イベントへの出店などを通じて、地産地消の推進にも貢献しています。また、農業体験や小学校の社会科見学の受け入れなど、次世代への農業教育にも積極的に関わっています。
10月4、5日に開催された地域イベント「燕三条 工場の祭典」(主催:工場の祭典実行委員会)では、もとまちきゅうりの収穫や新米の食べ比べなどの体験会を行い、多くの来場者でにぎわいました。
また、若手農業者同士の交流にも積極的に取り組み、県央地域の4Hクラブ「どろんこ塾」に所属しています。「どろんこ塾」の活動として、地域イベントでの農産物販売なども行っており、同世代の農業者との情報交換や技術共有を通じて、互いに刺激を受けながら成長を続けています。
若手農業者としての情熱と責任感を胸に、地域農業の担い手として歩み続ける樋浦彦哉さん。「農業を通じて、たくさんの方に出会い、たくさんの経験ができている。そんな農業をこれからもやっていきたいし、いろんな方にそれを伝えていきたい。」と話してくれました。
情報提供:三条農業普及指導センター(2025年11月)
▼4Hクラブ(農業青年クラブ)について
若い農業者が中心となり、農業経営をしていくうえでの身近な課題の解決方法を検討したり、より良い技術を検討するためのプロジェクト活動を中心に、消費者や他クラブとの交流、地域ボランティア活動を行っている組織です。
4Hとは、農業の改良と生活の改善に役立つ腕(Hands)を磨き、科学的に物を考えることのできる頭(Head)の訓練をし、誠実で友情に富む心(Heart)を培い、楽しく暮らし、元気で働くための健康(Health)を増進するという、同クラブの4つの信条の頭文字を総称したものです。(農林水産省ホームページより一部抜粋)


