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【見つけた!農業びと】祖父からの経営継承でナシ農家へ 渡辺 烈矢さん・奈央さん夫妻(新潟市南区)
祖父からの経営継承でナシ農家へ 渡辺 烈矢さん・奈央さん夫妻(新潟市南区)
新潟市南区白根(しろね)地区は古くから果樹栽培が盛んで、モモ・ナシ・ブドウの栽培面積は県内トップクラスです。果樹農家はモモ・ナシ・ブドウの複合経営が多いですが、白根地区の北側に位置する大郷(だいごう)地区は、ナシ専業農家がいるほどナシ栽培が盛んな地域です。
渡辺 烈矢(れつや)さん・奈央(なお)さんは、大郷地区でナシ専業農家として11年目となる若いご夫婦で、現在は日本ナシ8品種を110アール、西洋ナシ「ル レクチエ」40アールを栽培しています。
渡辺 烈矢さん・奈央さん夫妻
烈矢さんは高校では普通科でしたが、同地区でナシを栽培していた母方の祖父母の高齢化をきっかけに就農を考え、新潟県農業大学校へ進学して果樹栽培に必要な技術と知識を習得しました。
就農後は祖父からナシ栽培を教わりながら管理作業に励み、一時は地道な単調作業に嫌気を感じたこともあったそうですが、就農2年目から始めた個人販売で、お客さんから「おいしかった」の声を直接聞き、生産者として良いものをお客さんへ届ける想いを強くしました。お客さんに「完熟」「大玉」「高糖度」のおいしい果実を届けるために、栽培管理では樹の個性や健康状態を観察しながら肥料や着果量を加減したり、新しい技術は一早く効果を確認して導入するなどの努力を重ねています。
また、烈矢さんはJA青年部の活動を通じて先輩果樹農家の斬新な考えや農業経営から刺激を受け、自分らしい農業のやり方として「自分の好きなことをプラスして仕事(農業)を面白くする」ことを考えました。農作業は自分の好きなお洒落な服装でプラスし、さらに農園のブランド「FARM GENTS(ファームジェンツ)」を立ち上げて、出荷資材やホームページ等のデザインを統一するなどスタイリッシュな農業を実践しています。
FARM-GENTSのお洒落なオフィス
奥様の奈央さんは、令和5年までは育児の合間の出荷作業が中心でしたが、令和6年春からは日中の時間が確保できるようになったため、烈矢さんと一緒に園地で摘果や袋掛け等の作業にも携わっています。夫婦仲良く作業する姿は微笑ましく、地域の担い手として活躍が期待されます。
FARM GENTS(ファームジェンツ)
FARM GENTS -ファームジェンツ-<外部リンク>
情報提供:新潟農業普及指導センター(2025年2月)