会長挨拶

近年、世界の食品産業では「フードテック」という概念が急速に広がり、食を取り巻く環境は大きな転換期を迎えています。フードテックとは、IoT や AI などの先端技術を食に関わる多様な分野に取り入れ、新たな価値を創出する取り組みです。農林水産物の生産から流通、加工、調理、パッケージング、販売に至るまで、食のあらゆる工程で革新が進み、持続可能な食料供給の実現に向けた重要な手段として注目されています。また、美味しさや文化性、健康といった価値を大切にしながら、次世代の食生活を形づくる基盤としても期待が高まっています。
我が国においても、日本成長戦略の重点投資対象17戦略分野の一つとしてフードテックが位置付けられ、全国的な推進が始まっています。豊かな食文化を持つ日本において、地域の強みを活かした独自のフードテックを育てていくことは、これからの大きなテーマです。
新潟県では、2014年から9年間にわたり「新潟県新たな米産業創出技術研究会」を中心に、産学官が連携して米関連産業の発展に取り組んできました。その成果を踏まえ、令和5年度には「にいがたフードテック研究会」を立ち上げ、3年間にわたりフードテックの視点から新たな挑戦を続けています。県内に蓄積された技術や知見を活かし、企業や研究機関とのつながりを広げながら、新たな事業や技術の芽を育てる活動を進めてきました。
さらに令和8年度からは、国の地域未来戦略に対応し、新潟県全体でフードテックを軸とした産業づくりを進める「フードテック価値創造プロジェクト」がスタートします。本研究会も連携しながらスタートアップ育成、既存企業の技術展開支援、研究開発の促進など、幅広い取り組みを展開していきます。
こうした県内の動きと連動し、新潟大学でもフードテック分野の中核拠点づくりが進んでいます。令和7年度には、内閣府「地方大学・地域産業創生交付金事業」による『にいがた2km「おいしさDX」産学官共創プロジェクト』の中核機関として、にいがた2kmを拠点に、飲食業や食品製造業など多様な事業者と連携し、「おいしさ」のDX化に関する研究に取り組むほか、令和8年1月には「フード&ヘルスイノベーション共創センター」を開設し、「食と健康」に関する先端研究、地域産業支援、人材育成の三機能を担う拠点として活動を行っています。さらに、国内初となる契約学科制度による大学院学位プログラム「フードテック・イノベーションプログラム(仮称)」の設置に向け準備を進めており、産学が協働して高度専門人材を育成する新たな教育モデルとして注目されています。
フードテックは、単なる技術導入にとどまらず、地域の食文化や産業を未来へつなぐための重要な取り組みです。にいがたフードテック研究会は、産学官の多様な皆さまと協力しながら、新潟ならではのフードテックを育て、その魅力と可能性をさらに高めてまいります。
皆さまのご参加とご協力を心よりお待ちしております。
にいがたフードテック研究会
会長 西海 理之
入会について
研究会会員は随時受け付けています。会費は無料ですので、お気軽に事務局までご連絡ください。
会員
55団体(79名) (令和8年3月26日現在)
事務局
事務局連絡先
| 事務局 |
電話 |
Fax |
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新潟県農業総合研究所食品研究センター穀類食品科
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0256-52-3238 |
0256-52-6634 |
<外部リンク>
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