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ハヤブサの生態

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0426216 更新日:2022年4月1日更新
ハヤブサ成鳥の写真
 ハヤブサは、ハヤブサ目ハヤブサ科に属するカラスほどの大きさの鳥で、オスの方がメスよりやや小さい。海岸の岩場など、見通しのよい場所で、主食である鳥が飛んでくるのを待ち伏せて襲う。抜群の視力で数km先の鳥も見つけ、上空から急降下し、足で蹴落とすようにして狩りを行う。主な餌はハト、ヒヨドリなどの中型の鳥類が多い。
 日本での繁殖は、狩りを行いやすい海岸の岩場が多いが、近年はビルのテラスや鉄塔など人工物に営巣する例も報告されている。つがいになったオスとメスのきずなは強く、どちらか片方が死ぬまで連れ添うといわれている。巣には、巣材を使用せず、地面にじかに2~4個の卵を産む。卵はオス、メス交代で温め、産卵後約1ヶ月でふ化する。
 子育てには多くの餌が必要なため、春に獲物となる渡り鳥が多くなる時期に合わせてヒナが生まれることが多い。生まれてしばらくは、親からちぎってもらった餌を口移しで食べるが、成長するにつれ巣に運ばれた餌を直接食べるようになる。ヒナは生まれてから約1ヶ月半で巣立ち、その後しばらく巣の周辺で過ごした後に徐々に独り立ちする。
 生態系の頂点に立つ鳥の一種であり、数は少ない。環境省のレッドリストでは絶滅危惧2類、新潟県のレッドデータブックにいがたでは、準絶滅危惧種に分類されている。
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