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東京都の中学生を3市町が連携した民泊(にいがたファームステイ)で受け入れました
5月7日(火曜日)から10日(金曜日)まで、阿賀町((一社)阿賀町観光協会)、妙高市((一社)妙高市グリーン・ツーリズム推進協議会)、上越市(越後田舎体験推進協議会)のグリーン・ツーリズム推進団体が協力し、東京都の中学生を広域民泊(にいがたファームステイ)で受け入れました。
にいがたファームステイは、複数地域で連携して受け入れることで、コロナ禍で受入農家が減った地域でも、民泊をクラス単位で受入ができることや、大規模校も受入が可能となるほか、学校側も広い県内の様々な暮らしを体験・共有いただく機会となることが期待されます。
学年全体での体験学習
今回受け入れたのは聖徳学園中学校(東京都武蔵野市)の1年生(4クラス120名)。1日目から2日目は、全員で阿賀町に滞在し、麒麟山トレッキング、田植えや選択制の体験学習を行いました。
田植え体験では、時折小雨が降り、肌寒いあいにくの天気の中でしたが、コシヒカリの手植えに挑戦し、生徒たちは、初めての土の感触に戸惑いながらも作業を進めました。田植えが終わる頃には、笑顔も見え始め、「米作りの大変さが分かった」、「東京では味わえない大自然で気持ちがいい」などの声が聞かれました。
クラスごとの民泊
3日目から4日目は、クラスごとに阿賀町、妙高市、上越市に分かれて農家体験及び民泊を実施しました。
各地域で受入先農家との対面式が行われた後、各家庭に移動し、山菜採り、野菜の苗植え、椎茸の駒打ち、夕食作りなどの普段の農作業のお手伝いをしながら、様々な体験を行いました。
民泊では、家族の一員として各家庭に入り、受入農家の方も、「何をしてもらおうかな」、「今日は肌寒いから、山に行くのは明日にしようか」、「夕飯は何にしようか」など、当日の気候やその日やるべき農作業に合わせて、ありのままの日常の中で生徒たちを受け入れます。
担任の先生が各家庭の巡回に行くと、「こっち、こっち」とみんな嬉しそうに、自分の過ごす部屋を紹介したり、その日の体験、食事について話していました。
「タケノコがとても美味しかった」、「山菜の天ぷらを初めて食べた」、「お味噌汁に入っているなめこが大きくて、東京で食べるものとは比べ物にならない」など、この季節ならではの地域の食も楽しんでいました。
受入農家の方も、「毎年受け入れを楽しみにしている。山に連れて行って、タケノコや山菜採りをすると、見たこともないからとても喜ぶ」、「お礼の手紙をもらうこともあり、今後も繋がっていけることが嬉しい」などと話していました。