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【新発田】しばた魅力はっけん【農村整備部】(第2回)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0508392 更新日:2022年8月1日更新

山・川の水を貯える農業用「ため池」

 山や川の水を貯え水田を潤す水源として「ため池」は欠かせません。
 「ため池」とは、降水量が少なく、流域の大きな河川が無い地域などで、農業に必要な水を確保するために造られた人工の池です。新田開発や用水不足の解消を目的に、新潟県内には約6千箇所の「ため池」があり、その大半は、明治時代以前に築造されました。 
 今回は、新発田地域振興局管内の「ため池」についてご紹介します。

阿賀野市村岡地内 じゅんさい池(下野堤)

 じゅんさい池(下野堤)は阿賀野市村岡地内にある「ため池」で、農業用ため池として明治時代に造られました。
 平成22年3月には農林水産省が全国約21万箇所の「ため池」の中から選定する「ため池百選」に選ばれました。
 じゅんさい池は、夏になると水面一面にジュンサイが繁茂し、地元のお母さんたちが丸太イカダに乗って「ジュンサイ摘み」を行う姿が見られます。
 また、タヌキモ類やガガブタなどの絶滅危惧種に指定されている貴重な水中植物が生息しているほか、周辺ではサワギキョウなどが初夏から晩秋にかけて美しい花を咲かせるなど、この地域では、豊かな自然に満ちた「ため池」から多くの恵みを得ています。
8月のじゅんさい池
地元お母さんたちの「ジュンサイ摘み」

農地や周辺地域の安全のために

 近年の全国的な異常気象による「ため池」の決壊で下流に被害が及んだなどのニュースを耳にしたことがあるかもしれません。
 平成29年7月の九州北部豪雨や平成30年7月の西日本豪雨などにより「ため池」が決壊し下流の人家・公共施設に甚大な被害が生じたことを受けて、農林水産省により農業用ため池の情報を把握し、適切な管理・保全を行う体制を整備するための「農業用ため池の管理及び保全に関する法律」などが令和元年7月1日に施行されました。
 新潟県内では令和4年3月末時点で653箇所の「ため池」が「防災重点ため池」に指定されています。

防災重点ため池とは?

 「防災重点ため池」とは、万が一決壊した場合に、水害やその他の災害により周辺の区域に被害を及ぼすおそれがある農業用ため池として、県が指定した「ため池」をいいます。
 現在新潟県では653箇所、ここ新発田地域振興局管内では20箇所(胎内市、新発田市、阿賀野市内)が「防災重点ため池」に指定され、未然に農地や周辺地域を災害などから守るため、整備を行っています。

〈新発田地域振興局管内の「防災重点ため池」20箇所〉(令和4年3月末時点) 

新発田市
(14箇所)
順庵堤 滝谷堤 下之堤 下の堤
大宮沢1番 大宮沢2番 大宮沢3番 大宮沢4番
坊住 中堤 滝沢第1堤 滝沢第2堤
滝沢第3堤 下坂町池    
阿賀野市
(2箇所)
赤坂堤 村岡2号    
胎内市
(4箇所)
中ノ沢池 船戸池 蔵王池 坪頭池

※各「ため池」の詳細な場所については、「新潟県ため池マップ」でご確認いただけます。 

新発田地域振興局管内・防災重点ため池・胎内市の蔵王池
↑新発田地域振興局管内・防災重点ため池・胎内市の蔵王池
新発田地域振興局管内・防災重点ため池・新発田市の大宮沢堤
↑新発田地域振興局管内・防災重点ため池・新発田市の大宮沢堤
(4つのため池が連なっており、貯水量は合計で44千トンにもなります。)
大宮沢堤・管理用道路
↑大宮沢堤の管理用道路
(ため池は山間(やまあい)に造られていることが多く、管理用の道が狭い所も多くあります。)

下記リンクから、県内の「ため池」の場所やハザードマップをご確認いただけます。ぜひ、ご活用ください。

ため池には不用意に近づかないようお願いします!

 耕作期は農業用水の確保のため、ため池の水量が増えます。台風や地震、集中豪雨による決壊の危険が高まりますので、ため池に不用意に近づかないようにしましょう。
注意看板
大宮沢堤・注意看板
 ↓前回6月掲載の「しばた魅力はっけん【農村整備部】(第1回)」もぜひご覧ください!
<外部リンク> 県公式SNS一覧へ