ページ番号を入力
本文
加茂川流域に甚大な被害をもたらした昭和44年の水害から今年で50年が経過することから、過去の水害の教訓を次世代に伝承し、防災意識を向上させることを目的として、令和元年8月3日(土曜日)、加茂市産業センターにおいて「防災講演会~加茂川水害から50年」を開催しました。
会場には「町の中に水が溢れている状況」や「水が引いた後の瓦礫の山」「復旧工事の状況」など、当時を振り返るパネルを約100点、席を囲うように展示しました。
記録映像の上映 会場に設置したパネル
最初に、当時の水害や復興工事の状況が分かる記録映像を上映し、次に先月公表された加茂市ハザードマップを五十嵐副市長から説明していただきました。
そして、最後に新潟青陵大学大学院の碓井教授から特別講演として、災害時の人間の行動心理等についてお話しいただきました。
<人はなぜ逃げ逃げないのか?>
・きっと大丈夫(正常だ)と思ってしまう「正常性バイアス」
・みんなが逃げないなら私も逃げないと思ってしまう「同調性バイアス」
・変化を好まず、今のままで良いと思ってしまう「現状維持バイアス」
これらが心理的に働き逃げ遅れてしまう。「自分の命は自分が守る」ことが大切と、率先した早めの避難を呼びかけました。
五十嵐副市長による加茂市ハザードマップの説明 新潟青陵大学大学院 碓井教授による特別講演
当日は、気温30度を超える真夏日にもかかわらず、約200人もの大勢の方にご来場いただきました。ご来場の皆さまからは、「ためになった」「普段から防災、避難について考えようと思う」といった非常に嬉しい声をいただきました。
きっと、皆さまご自宅に帰られてから、ハザードマップをご覧になり、ご自宅がどのようなところにあるのか、避難所はどこにあるのか確認されたことと思います。そして、災害時の備えについてご家族で話し合われたのではないでしょうか。
本講演をきっかけとして、そういった話し合いが活発に行われ、防災意識の向上、そして地域防災力の向上ににつながる事を祈っています。