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農業びと(令和4年3月号):山間地域農業の担い手として自己研さん!石渡大夢さん

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0487055 更新日:2022年3月10日更新

山間地域農業の担い手として自己研さん
~石渡 大夢さん(十日町市)~

 十日町市しぶみ地区(旧 東頸城郡ひがしくびきぐん松代町まつだいまち・松之山町まつのやままち)の山間地域で、水稲栽培に取り組む石渡 大夢(いしわた ひろむ)さんを紹介します。
 千葉県流山市出身の石渡さんは、十日町市の地域おこし協力隊を経て、平成31年4月に旧松代町の室野(むろの)集落で就農しました。

石渡さんの写真
石渡さんのほ場の前で

  農業に興味を持ったきっかけは、高校生のときに起きた東日本大震災で、いつも身近に食料があることは当たり前ではないと気づいたからだそうです。その後、大学の農学部に進学して農業の基礎を学び、過疎に苦しむ地域の担い手になろうと十日町市での就農を決めました。

 いざ就農してみると、「農家」であるとともに、「農業経営者」であることから、経営面でのさまざまな苦労があったそうです。
 「農地を増やせば、その分、苗や肥料も必要となるし、機械も揃えなければいけない。農地も増やしすぎると手が回らなくなってしまう。だから、資金や自身の能力と相談し、計画的な経営をしなければならない。」と、試行錯誤しながら農業経営に取り組んでいます。

 それでも、「失敗を繰り返しながらも、自分が少しずつ成長していくのがとても楽しみです。」と語る石渡さんは、農業普及指導センターが開催する農業経営講座で簿記を学んだり、JA主催のしぶみ地区稲作講習会で若手農業者とともに技術を学ぶなど、熱心に自己研さんに励んでいます。

「しぶみ地区の若手農業者と情報交換」の写真
しぶみ地区の若手農業者と情報交換

「しぶみ地区稲作講習会で育苗技術を研さん」の写真
しぶみ地区稲作講習会で育苗技術を研さん

 十日町市では、魅力的な棚田の風景や大地の芸術祭での結びつきもあって、県外からの就農者が比較的多い地域です。就農を希望する人へのメッセージを伺ったところ、「移住・就農するには地域・集落に溶けこむことが重要です。農業は一人ではできません。困ったときに助けてくれるのは地域の方たちなので、助け合いの心が大事だと思います。」と答えてくれました。
 自らの農業経営だけではなく、地域・集落の支え合いも大切にする石渡さんは、山間地域農業の重要な担い手として活躍が期待されます。

 

 

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