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農業びと(令和4年1月号):複合経営に取り組む今村将哉さん

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0462194 更新日:2022年1月12日更新

魚沼産コシヒカリの産地湯沢町で挑む野菜栽培
~今村 将哉さん(湯沢町)~

 湯沢町で複合経営に取り組んでいる株式会社さくらファーム湯沢の今村 将哉(いまむら まさや)さんを紹介します。

 今村さんの家は春~秋は農家、冬はスキー民宿を営んでいます。今村さん自身は、25歳まで東京でコンピュータ関係の会社に勤めていましたが、農業に将来性を感じ、Uターンして親元に就農しました。

今村将哉さんの写真

 令和2年3月には株式会社さくらファーム湯沢を設立しました。湯沢町は、ほとんどの農家が稲作単作経営です。そんな地域にありながら、株式会社さくらファーム湯沢では、水稲の他、ズッキーニ、カリフラワー、かぐらなんばん、ねぎ、キャベツ、にんじん、たまねぎなど多品目の野菜を生産・加工・販売しています。

 谷川連峰の豊富な雪解け水と山間地の昼夜の温度差を活かした魚沼産コシヒカリは、粘りや甘みがあり「おいしい!」と定評があり、全国の顧客に出荷しています。

さくらファームのコシヒカリの写真

 また、湯沢町の冷涼な気候を活かし、ズッキーニは6月~10月の長期出荷ができています。カリフラワーは、夏の暑い時期に定植しても順調に育ち、稲刈り前に収穫が可能で、稲作との複合経営の主要な品目になっています。昨年からは、豪雪を活かし秋キャベツの一部を簡易雪中貯蔵し、冬季に販売するという取り組みも行っています。

ズッキーニの写真

 野菜は、JA出荷がメインですが、地域の直売所やスーパーでの販売、ECサイトの活用、湯沢町の学校給食に食材提供するなど多チャンネルの販売を進めています。

 そのほかに農産物加工にも取り組んでいます。なかでも地域の伝統野菜かぐらなんばんを使った「かぐらなんばん味噌」は、地域には自作している家庭もあります。今村さんもお母さんの味をベースに、試行錯誤を繰り返すことで、完熟の赤果を使った現在のレシピにたどりつきました。
 「地域の味をたくさんの方に食べて欲しい。」と販売にも力を入れており、南魚沼市の道の駅「雪あかり」や湯沢町の道の駅「みつまた」等で販売されています。

かぐらなんばん味噌の写真

 

 

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