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新潟県では、近年の激甚化・頻発化する豪雨災害に対し、主体的な避難行動により人命を守るため、学校教育を通じて家庭や地域にマイ・タイムライン※が普及することを目的に、「新潟県マイ・タイムライン教室」を行っています。
※「マイ・タイムライン」とは、洪水や土砂災害のような進行型災害が発生した際に、「いつ」、「何をするか」を整理した防災計画のことで、豪雨時に住民一人一人がとる防災行動を時系列に整理し、自ら考え命を守る避難行動のための一助とするものです。
「新潟県マイ・タイムライン教室」では、座学やグループワークを通じて、災害に関する基本的な知識や安全を確保するための避難行動を学びながら、避難行動計画(マイ・タイムライン)を作り上げるものです。
新潟地域振興局地域整備部では、新潟市立下山中学校の3年生(96名)を対象に、NPO法人日本防災士会・新潟県支部の御協力のもと、6月18日、6月20日、6月27日の3回にわたり「新潟県マイ・タイムライン教室」を行いました。
★第1回 災害や自分が住む地域の特徴と、ハザードマップを学ぼう
自分が住んでいる新潟市東区の特徴や、平成10年8月に発生した水害と防災施設についての説明を聴き、災害から身を守るための方法と災害リスクの高い地域を示したハザードマップの見方を学習しました。
★第2回 豪雨時に得るべき情報を調べよう(新潟県公式アプリ「新潟県防災ナビ」の使い方)
ハザードマップで得た情報を基に、自宅待機できない場合を想定した避難所や避難場所を確認しました。また、豪雨時に必要な情報の収集方法について、特に新潟県公式アプリ「新潟県防災ナビ」の使い方を学習しました。
★第3回 警戒レベルを理解して、マイ・タイムラインを作ろう
河川情報や気象情報等で発表される警戒レベルごとに、市が発令する避難情報や、その時に取るべき行動の組み合わせをゲーム形式で考え、具体的な避難行動をグループで話し合いました。その後、各生徒が自分の避難行動を整理した「マイ・タイムライン」を作成しました。
参加した生徒の皆さんからは、「下山中学校の場所は、昔、阿賀野川だったと知り、大きな川に挟まれている学校区は水害に備えなければならないことがわかりました」、「災害に逃げ遅れてしまうのは、正常性バイアスによって自分は大丈夫だと思い込んでしまうと知り、気を付けるようにしようと思いました」、「避難の準備だけでなく、地域の高齢者は自分たちが助けるという気持ちを持って、これからは助けられる側だけでなく、助ける側になりたい」などの感想をいただきました。
なお、3回目のマイ・タイムライン教室のときには、NHK新潟放送局が取材に来られました。その日の地域ニュースで取り上げていただき、広く県民の皆様に知っていただく良い機会となりました。
今後も「マイ・タイムライン教室」を実施し、災害発生時の「逃げ遅れゼロ」を目標に、自分の命は自分で守り、率先して安全を確保するための行動ができる人が一人でも増えるように、「助けられる側」から「助ける側」の人になるように、このような防災学習に取り組んで参ります。
マイ・タイムライン教室の具体的な内容については下記リンクよりご参照ください。マイ・タイムライン教室についてのご相談は、下記問い合わせ先までご連絡ください。