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【新発田】胎内川ダムのご案内
「災害を再び繰り返すまい」との固い決意のもとに8年有余の歳月を費やして昭和52年に完成したダムです。
飯豊山系の藤十朗岳に源を発し、鹿の俣川などを合流して日本海に注ぐ胎内川に築造された胎内川ダムは、洪水調節、不特定かんがい、上水道を目的としたダムで、平成31年4月に運用開始した奥胎内ダムと連携して洪水調節を行います。
ダム周辺はブナの原生林やゴヨウ松が生い茂る磐梯朝日国立公園の山々に囲まれた豊かな自然環境を誇っています。
ダムの働き
・洪水調節:毎秒490立方メートルの洪水調節を行い、流域の洪水被害を防ぎます。なお、洪水調節容量は7,200千立方メートルになります。
・不特定かんがい:ダム下流の河川の水は、稲作を中心としたかんがい用水などに利用されますが、過去の渇水時に取水が制限されるなどの影響を受けました。また、夏期に河川の水が枯渇することもあり、動植物の生息や生育への影響も心配されます。このため、胎内川ダムではあらかじめ雪解け水や降雨をダムに溜めておき、少しずつ下流へ流すことにより、河川の水の枯渇を抑制します。
・管理用発電:ダムに設置した風倉発電所ではダムから流す水を利用して最大出力2,000キロワット(一般家庭約1,000軒分)の発電を行います。
胎内川ダムの施設を紹介します
10月撮影のダム湖です。
ゲートの放流操作などを行う操作卓です。
ダム下流側より、1号コンジットゲート放流状況です。
冬期期間のみクレストゲートは全開としています。
通常の放流はコンジットゲートから放流します。
年間通して監査廊内の温度は10℃前後となっています。
ダム本体のたわみを計測しているプラムラインです。
水温が高い水を取水するための表面取水ゲートです。
冬期点検の交通手段としてヘリポートがあります。
河川維持放流を利用した風倉発電所です。
胎内川ダム湖畔は、周囲の山々の緑を湖水に映し、静寂そのものといった湖で、ドライブやハイキングに胎内渓谷を訪れる人々の手頃な憩いの場として親しまれています。湖水と遙かに連なる山並みを見渡せる高台には展望広場があります。また、展望台から風倉登山道が開設されており、日帰り登山を楽しむことができます。
ダムの諸元表
ダム名 | 胎内川ダム(たいないがわだむ) |
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河川名 | 胎内川(たいないがわ) |
ダムの位置 | 新潟県胎内市下荒沢字胎内山1202-11 |
集水面積 | 72.2平方キロメートル |
ダムの型式 | 重力式コンクリートダム |
堤高 | 93メートル |
堤頂標高 | 標高305メートル |
基礎高 | 標高212メートル |
堤体積 | ダム本体約314,600立方メートル |
ダム地点の地質 | 砂岩及び粘板岩 |
湛水面積 | 0.68平方キロメートル |
サーチャージ水位 | 標高303メートル |
常時満水位 | 標高292メートル(制限水位6/15~9/30 標高290.8メートル) |
最低水位 | 標高278メートル |
堆砂面標高 | 標高278メートル |
洪水調節容量水深 | 15メートル |
かんがいなど利用水深 | - |
総貯水容量 | 1710万立方メートル |
洪水調節容量 | 720万立方メートル(洪水期に限り) |
かんがい容量 | - |
上水道容量 | 3万立方メートル |
堆砂容量 | 510万立方メートル |
計画高水流量 | 毎秒990立方メートル |
計画最大放流量 | 毎秒530立方メートル |
調節流量 | 毎秒490立方メートル |
ダム設計洪水流量 | 毎秒1600立方メートル |
かんがい補給面積 | - |
上水道使用量 | - |
ダム建設総事業費 | 約98億7千4百万円 |
建設工期 | 昭和42年度から昭和51年度 |
このページに関するお問い合わせは
新発田地域振興局地域整備部ダム管理課管理係
〒957-8511 新発田市豊町3丁目3番2号
電話: 0254-26-1326(直通)
ファクシミリ: 0254-24-0403