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砂防課事業紹介(その2:急傾斜地崩壊対策事業)
- 新潟県には、土砂災害警戒区域が14,116箇所(土石流5,356箇所、急傾斜7,312箇所、地すべり1,448箇所)、そのうち土砂災害特別警戒区域は8,950箇所(土石流2,620箇所、急傾斜6,330箇所、地すべり0箇所)あります(令和6年3月末時点)。
- 急傾斜地崩壊対策事業では「がけ崩れ」を防ぐための対策工事を行っており、集中豪雨によるがけ崩れ災害を未然に防止するため、緊急度の高い箇所から重点的に工事を実施しています。
- がけ崩れの対策工事には「よう壁工」や「法枠工」等がありますが、ここでは新潟県で行われた急傾斜地崩壊対策事業の中から幾つかご紹介します。
法枠工
コンクリートの枠等によって斜面をたくさんの区画に分け、斜面が崩れないようにおさえる。環境や景観の面から、枠の中に芝や植物などを植える事が多い。
寝屋地区がけ崩れ対策(村上市)
寝屋地区がけ崩れ対策(村上市) 竣工:平成5年
急な斜面と海に挟まれた集落を守るため、法枠工によって対策が施されました。
この地域は「瀬波・笹川流れ・栗島県立自然公園」内であり、斜面を緑化し周囲の景観に配慮しました。
番神地区がけ崩れ対策(柏崎市)
番神地区がけ崩れ対策(柏崎市) 竣工:平成22年
人家の背後に高さ30mの急傾斜地が広がっています。
中越沖地震では、一部の施設が被災しましたが、大規模な崖崩れを防止し、効果を発揮しました。