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今が旬の農産物(バックナンバー)
12月
西洋なし
いよいよ西洋なし「ル レクチエ」の出荷が始まります。10月中旬に緑色の硬い状態で収穫された後、生産者が温度や湿度などを管理して、約40日間大切に追熟します。果実は時間をかけて黄色く、とろけるような果肉に熟し、食べ頃を迎えるのです。
今年は11月20日に解禁日を迎え店頭に並びます。果実全体が黄色くなったら食べ頃で、「首」にまだ緑色が残っているうちは黄色く変わるまで待つことがポイントです。
生産者が愛情こめて育てた「ル レクチエ」をぜひ味わってみてください。また、「ル レクチエ」は贈り物としても喜ばれますので、大切な人に送ってみてはどうでしょうか。
●産地・・・・・・・・主な産地は新潟市南区、江南区
●出まわり期・・・11月下旬~12月下旬
アザレア
アザレアは新潟市秋葉区・南区で古くから栽培され、全国各地へと届けられます。
アザレアは品種がとても豊富で、様々な花色があります。かわいらしい色の新潟県オリジナル品種も作られています。写真は県オリジナル品種で今はまだめずらしい「スノーシャイン」と「ひろか」です。
この冬は好きな色のアザレアを近くにおいて、冬を明るく過ごしてみませんか。
●産地・・・・・・・・・新潟市秋葉区、南区
●出まわり期・・・・9月下旬~5月中旬
11月
じねんじょ
寒い日が続き山の方から雪の便りが聞こえるようになってきました。
冬のご馳走として、山菜の王者「じねんじょ」をご紹介します。
じねんじょは日当たりが良く肥沃な土壌を好みます。また、地下深くに伸びるので排水が悪いと良いものができません。そのため、自然豊かな阿賀町でも栽培する場所を厳選して大切に育てています。
じねんじょの素材を活かして楽しむために、強い粘りと風味を活かした「とろろ汁」や、揚げたてが美味しい「磯辺揚げ」などにして食べるのがおすすめです。
ぜひ、今しか食べられない旬の味をお楽みください。
●産地・・・・・・・・阿賀町
●出まわり期・・・11月中旬~12月上旬
もち
初雪の便りが届き、師走を迎えました。
新潟地域の農業者のもとでは、この時期になると切りもちの加工が始まり、12月いっぱいが繁忙期となります。
製法も様々で、今でも手搗きにこだわって作り続ける農業者もいます。
つきたてのおもちも格別な美味しさがありますが、おいしいおもちを好きなときに食べられることが切りもちの魅力!よもぎの葉が入った草もちや豆もち、玄米もちなど農業者によってバリエーションがたくさんあります。
お正月はちょっと贅沢に、地元のこだわりのおもちを楽しんでみませんか。
●産地・・・・・・・・新潟地域全域
●出まわり期・・・12月上旬~3月上旬
10月
さといも
さといもの出荷が本格的に始まりました!スーパーなどでも五泉市のブランドさといも「帛乙女(きぬおとめ)」をはじめ、各産地のさといもが並んでいます。今年は長雨や夏の暑さで作柄が心配されましたが、収穫は順調に進んでいます。
この地域で栽培される「帛乙女」などのさといもは「大和早生」という品種で、肉質が白くきめ細かで、食べるとまろやかなぬめりのある食感を持っています。煮くずれしにくいのが特徴で、鍋や煮物に最適です。
これから冬に向けほくほくした季節の味をご堪能ください。
●産地・・・・・・・・五泉市、新潟市秋葉区、江南区、北区
●出まわり期・・・9月上旬~3月下旬
そば
一面に咲いた白い花の絨毯。これ何の花かわかりますか?
そうです。「そば」の花です。
そばは、夏に収穫する「夏そば」と秋に収穫する「秋そば」があります。栽培が多いのは「秋そば」で、8月に種を蒔き、9月にはかわいらしい花を咲かせ、10月中旬から11月上旬に収穫されます。
日本で古くから食されてきた「そば」。実は栄養価が高く、健康や美容にも効果的な食べ物と言われています。
これからの時期が、香りが高く美味しいとされる「新そば」の季節になります。是非この時期の美味しいそばを堪能してみてください。
●産地・・・・・・・・・阿賀町、五泉市村松地区、新潟市北区
●出まわり期・・・・10月中旬~11月上旬
かき
この時期、新潟市秋葉区の新津東バイパスを通ると、柿の果実がオレンジ色に色づいている風景を見ることができます。この真木野地区を含めた旧新津市は柿の栽培が盛んで、毎年9月末頃から柿の収穫期を迎えます。今年は果実の色づきが進みにくかったため、収穫はやや遅れて始まりましたが、今後11月中下旬まで県内外へ出荷され、地元のスーパーや直売所でも販売されます。
当産地の特徴は、果実が大きくて色づきが良いこと!もちろん、見た目だけでなく味も抜群です。また、全国各地で栽培されている柿の代表品種「平核無(ひらたねなし)」の原木が秋葉区に現存し、推定樹齢は300年とも言われています。今秋は柿の故郷である旧新津市で生産された柿をぜひ試してみてください。
●産地・・・・・・・・・新潟市秋葉区
●出まわり期・・・10月上旬~11月中下旬
9月
米
新潟といえばお米!新潟の代名詞とも言えるお米の収穫が最盛期を迎えています。
新潟地域は、越後平野から山間部まで広範囲に渡り、信濃川と阿賀野川の2大河川に囲まれた大稲作地帯です。
河川が上流から運んできた肥沃な土壌、お米の栽培にぴったりな気温と寒暖差、なんと言っても、農家さんの高い栽培技術レベルが美味しいお米を育みます。
近年は暑い夏が続きますが、イネが夏バテしないように、農家さんが肥料を調節したり、こまめに水を入れ替えたり丹精込めて栽培することで、たっぷり栄養が蓄えられ、美味しいお米に仕上がります。
そんな新潟地域を代表するお米4品種を紹介します!
(1)ゆきん子舞(収穫:8月末)
粘りすぎず、適度な歯ごたえと、ほのかな甘みがあり、料理をより引き立ててくれるお米です。炒飯や丼物、カレーとも相性抜群!
(2)こしいぶき(収穫:9月上旬)
あっさり系で柔らかく、どんなおかずにも合わせやすいので、家庭料理などにオススメ!
(3)コシヒカリ(収穫:9月中旬)
香りが良く適度な粘りを持ち、柔らかく、一噛みでうま味がはじけます。ごはんそのものでもうま味を楽しめます。和食、特に魚料理や刺身などにオススメ!
(4)新之助(収穫:9月下旬)
弾力のある食感を持ち、噛めば噛むほど甘みが出てきます。一粒一粒がしっかりしていて、ほぐれ感があり、冷めても美味しさと甘みが持続します。
白飯はもちろん、おにぎりやお弁当にオススメ!
品種によって、楽しめる食感や味わいは様々。お好みに合う品種を探してみるのも楽しいですよ!
●産地・・・・・・・・・新潟地域全域
●収穫時期・・・・・8月下旬~10月中旬
栗
秋の味覚といえば栗。
五泉市村松地区では40haほど栽培しており、9月から10月まで出荷しています。
焼き栗、栗おこわ、栗きんとん、渋皮煮、モンブランなど、どれも食欲をそそる一品です。
栗には「筑波(つくば)」「石鎚(いしづち)」「手々打(ててうち)」など様々な品種があり、肉質にも違いがあります。粘質の品種(手々打、国見(くにみ)など)は煮崩れしにくいので甘露煮等に、粉質の品種(丹沢(たんざわ)、ぽろたん、筑波など)はホクホク感があり栗ごはん等に適します。スーパー等では「栗」とひとくくりで販売されていることも多いですが品種名まで表記されていたら、食べ比べてみるのも面白いかもしれません。最近は天津甘栗のように渋皮までぽろっとむける「ぽろたん」という品種も販売されています。
美味しい栗は、果皮に張りと光沢があってずっしりと重みがあるのが特徴です。栗は堅い皮に覆われていて保存が利きそうですが、古くなると水分が減り重みが無くなってしまいます。ポリエチレンの袋に入れ、冷蔵庫で保存してください。
●産地・・・・・・・・五泉市村松地区
●出まわり期・・・9月上旬~10月下旬
8月
日本なし
みずみずしい歯ざわりと爽快な甘みが魅力の日本なし。本格的な出荷がまもなく始まろうとしています。
早生の代表品種「幸水(こうすい)」は、管内ではお盆過ぎから出荷が始まり、9月以降、「豊水(ほうすい)」「二十世紀(にじゅっせいき)」「あきづき」「新高(にいたか)等がリレー出荷され、11~12月の「新興(しんこう)」まで出荷が続きます。新潟県で育成された「新美月(しんみづき)」「新王(しんおう)」は9月下旬頃から販売されます。他の品種より糖度が高くみずみずしい食感が特徴です。是非味わってみてください!
なしは糖分のほかミネラルや食物繊維が多く含まれた天然のドリンクです。冷やして食べると、一層爽快感が味わえます。新潟のなしをたくさん食べて、暑い夏を元気に乗り切りましょう!
●産地・・・・・・・・新潟市南区白根・月潟、江南区亀田・横越・両川、北区豊栄
●出回り時期・・・8月下旬~12月下旬
ぶどう
太陽の光をいっぱい浴びて、一房一房たわわに実った、ジューシーな美味しさが魅力のぶどう!管内でも出荷が始まっています。
ハウスものから露地ものまで出荷期間が長く、栽培されている品種も多彩で、デラウエア、巨峰、ピオーネ、シャインマスカット、ロザリオビアンコなど色々な味が楽しめます。特に、近年では種なしで皮ごと食べられるシャインマスカットが大人気で生産量が大きく伸びています。
ぶどうは一房に何輪もの花がつきますが、蕾から花咲く時期にかけて9割以上の花を落とします。実が成る頃にはさらに細やかに摘果され、写真の巨峰では最終的に30粒程度に仕上げます。
また、新潟市南区白根は県内一の産地です。出荷前には糖度検査を行い、品質の良さが確認されたものが出荷されています。
管内には各地に直売所や観光農園があります。ご贈答や、ご家庭の食卓でぜひお楽しみください。
●産地・・・・・・・新潟市南区白根、新潟市江南区大江山、五泉市大蒲原
●出まわり期・・7月中旬~10月中旬
えだまめ
待ちに待った新潟茶豆の最盛期がついにやってきました!
えだまめといえば夏!夏といえばえだまめ!新潟は、『えだまめ王国』とも呼ばれるほど栽培面積も消費量も多いことで知られています。
新潟茶豆といえば、なんともいえない香りにふっくらとした食感、口の中に広がるうまみ、ほんのり残る甘さなど、魅力がいっぱい!
えだまめは新鮮さが重要と言われています。管内の生産者の方々は、新鮮なえだまめを届けるため、収穫後すぐに出荷作業を行い、店頭には取れたてのえだまめが並べられます。生産者の方々の努力のおかげで毎日新鮮でおいしいえだまめを食べることができ、新潟県民のえだまめ愛がさらにおおきくなっているのですね!ちなみに、毛が多く、鮮やかな緑色のものを選ぶのがおすすめです。
今年はおうち時間が増え、夏休みも家でゆっくり過ごす方も多いのではないでしょうか。せっかくの夏、昼間からビール片手にえだまめを満腹になるまで食べてみてはいかがですか?
●産地・・・・・・・新潟市南区、秋葉区
●出まわり期・・6月中旬~ 10月上旬
7月
桃
桃の出荷が始まりました!
白根地域では、早生から晩生まで11種類の桃をリレーしながら9月上旬まで切れ間無く出荷しています。7月下旬から8月上旬には「日の出」、「あかつき」、「浅間白桃」、「なつっこ」など5品種ほどの桃が次々と出荷されます。
桃を品種名で購入することは少ないかもしれませんが、お気に入りの品種を探してみてはいかがでしょうか。
●産地・・・・・・・・新潟市南区
●出まわり期・・・7月上旬~9月中旬
スイートコーン
この地域は、実は県内第2位のスイートコーン産地なのです。出始めから前半は「粒が軟らかく、爽やかな甘み」、後半は「粒が大きく、濃厚な甘み」と時期ごとの変化も楽しめます。食べ方は「ゆで」の場合、大きな鍋で沸騰した湯に皮をむいたコーンを丸ごと入れて3分、ゆですぎないのがポイント!もっと手軽に、薄皮1枚を残し、頭の毛をむしったコーンを電子レンジに入れて500Wで4分程度、ラップ要らずでできあがり!ただし、機種によっては途中でコーンの上下を返す必要がある場合も。ゆでたて熱々よりは、冷ましてから豪快にかぶりつくべし!より美味しさが味わえます。
最後に、購入時に「ゴミがでるから」と皮を全部むいて捨てていくのはNg!その瞬間から一気に鮮度、糖度が落ちていきます。美味しいスイートコーンを食べたければ、「皮はむかず」「帰ったらすぐゆでる」がおすすめです。すぐゆでられない場合は冷蔵庫で保存しましょう。
●産地・・・・・・・・新潟市江南区横越地区
●出まわり期・・・6月下旬~8月中旬
6月
ユリ切り花
管内のユリ切り花は春先から出荷が始まり、6~7月に出荷のピークを迎えます。
ユリには豪華で大きな花のオリエンタルユリ、花色がカラフルなLaユリ、清楚な白いテッポウユリなど、多彩な品種があります。写真は南区で栽培されたオリエンタルユリです。また、芳しい香りもユリの魅力の一つです。
管内のユリ切り花の多くは、オランダやニュージーランドなどから輸入された球根を用い、細かな管理をしながら栽培されています。新潟で丹精込めて育てられたユリ切り花は全国各地へ届けられます。
しかし、今回の新型コロナウイルスの影響により冠婚葬祭やイベントなどが減少し、需要の低迷が心配されています。花は心を豊かにし、安らぎを与えてくれます。お近くの花屋さんでお気に入りのユリを見つけ、ご自宅で楽しんでみてはいかがでしょうか。
●産地・・・・・・・・南区、秋葉区を中心に、管内全域
●出まわり期・・・1月、3月下旬~12月下旬
5月
わらび
寒い日が続きますが、道ばたにはつくしやたんぽぽ、ふきのとうなどが見られ、少しずつ春を感じられるようになってきました。
今回紹介するのは山菜の中でも身近な食材であるわらびです。ぬめりのある食感を活かしておひたしや味噌汁の具などに利用するのがおすすめです。
わらびは日当たりが良く肥沃な土壌を好みます。自然が豊かな阿賀町には栽培に適した産地がたくさんあり、地元の直売所だけでなく新潟市内の直売所にも新鮮なわらびを届けています。
水煮された加工品などは旬以外でも直売所で販売されていますが、ぜひ今しか食べられない旬の味を楽しんでみてください。
●産地・・・・阿賀町
●収穫・・・・5月中旬~6月下旬
4月
トマト
「トマトといえば夏の野菜!」というイメージをお持ちの方が多いかもしれません。実は、トマトがおいしい季節は春なのです!
春のトマトは穏やかな日差しを受けてゆっくりと熟します。甘みと酸味のバランスが良いため、生で食べるのがおすすめです。管内では県内一の産地である新潟市北区のほか、多くの地域で栽培されています。各地域の農家さん同士でより良い栽培方法を試行錯誤し、こだわりのトマトを作っています。
今が旬のつやつやトマト、ぜひ味わってみてください!
●産地・・・・・・・主に新潟市北区
●収穫時期・・・2月下旬~7月下旬、8月中旬~11月下旬
3月
牛乳
牛乳を味わっていますか?
牛乳の風味は牛の健康、季節、飼料の種類などで変わります。
目が輝き、穏やかな表情の牛は健康です。健康な牛からはおいしい牛乳が搾られます。また牛乳中の脂肪分は季節によって微妙に変わります。冬から春にかけてはコクのある味わいになります。1年を通して県産牛乳を飲んでみてください。そして、その風味の違いを感じませんか?
●産地・・・・・・・新潟市全域、五泉市
●収穫時期・・・10月下旬~4月上旬
2月
チューリップ切花
県の花であるチューリップ。切り花出荷量は全国一位を誇ります。
チューリップは品種が豊富で、一重咲きや八重咲き、レースやフリルの花びらなど、色も形も様々です!
チューリップのかわいらしい姿はいつまでも見ていたいですよね。水の中で切り戻しをして、気温の低い場所に飾ると長く楽しむことができますよ!
●産地・・・・・・・新潟市全域、五泉市
●収穫時期・・・10月下旬~4月上旬
1月
いちご
今年も「越後姫」の季節になりました!
出荷期間の長い「越後姫」は、時期ごとに味のイメージを変えるいちごです。1番なりの出荷が始まる冬は、気温が低くゆっくり熟すため酸味が抜けやすく、肉質の柔らかさと相まって、心に寄り添うような優しい甘さを楽しめます。この先春が進んで気温が上がるにつれて、甘酸っぱく香りもより強くなっていきます。
どの時期でも「今しか食べられない」越後姫の味があります。心にフィットする味は人それぞれ。みなさんにとっての「越後姫の旬」はいつでしょうか。
新潟地域では果実が「熟している」ことを「よんでる」と言います。おいしい越後姫が今年もよんでますよ!
●産地・・・・・・・・・・・・新潟市全域、五泉市
●収穫・出荷時期・・・1月上旬~6月下旬
12月
西洋なし
10月に収穫された果実は約40日間大切に保管され、11月下旬からようやく食べ頃に!
皮を剥くと漂う芳醇な香り、なめらかな舌触り、とろけるような果肉、どれをとっても果物の王様です。
買った後は冷蔵庫に入れず、すぐに胃袋へ。
「ばーかうんめっけ、おめさんもくってみれてー」
●産地・・・・・・新潟市北区、南区、江南区、秋葉区、西蒲区
●出荷時期・・11月下旬~12月下旬
アザレア
アザレアは、新潟市が全国生産量の9割を占める大産地となっています。
白、赤、桃色の基本的な花色もきれいですが、写真のように、それらが複雑な模様となった品種も多くあります。ふっくらと咲くボリューム感と温かみのある花色はまさに冬の鉢花の主役!
色々な品種を飾って楽しんでみてください。
●産地・・・・・・新潟市(秋葉区、南区)
●収穫時期・・9月下旬~4月中旬