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阿賀野市内を駆け抜ける現代の北前船(日本海縦貫貨物列車)
新潟市にある新津駅から新発田駅などを経由して、日本海に沿って秋田駅までを結ぶ羽越本線。7月31日に全線開通100周年を迎えました。路線距離は上越新幹線とほぼ同じ約270km。沿線の見どころなどを旅してみてはいかがですか。
【羽越本線の駅】新津⇒(途中略)⇒水原⇒(途中略)⇒新発田⇒
(太字は最寄りの駅)
北前船は江戸時代中期から明治30年代にかけて、日本海回りで北海道と大阪(大坂)の間を、各地に寄港して荷物を売買しながら往来した船です。
北海道からは昆布やニシンなどの海産物が、北陸や東北からは米などが運ばれました。
現代の北前船ともいえる日本海縦貫貨物列車も多くの食品を運んでおり、阿賀野市の工場で作られたあのお菓子もコンテナで各地に運ばれて、「幸せ」を届けています。
亀田製菓株式会社水原工場(阿賀野市)では「ハッピーターン」を製造しています。
「ハッピーターン」のパッケージ裏側を見てみましょう。お問い合わせ先の左に、地球が列車を優しく抱いている、エコレールマーク※が印刷されています。「亀田の柿の種」とともに、平成26年(2014年)に認定され、今年で10年になります。
※エコレールマーク<外部リンク>
エコレールマーク認定商品の基準は、500キロメートル以上の陸上貨物輸送のうち30パーセント以上、鉄道を利用していることです。鉄道の二酸化炭素排出量は営業用トラックの10分の1と圧倒的に少なく、鉄道による輸送は地球温暖化防止に役立つものです。
水原工場から出荷(亀田製菓提供)
また、物流を担うトラックドライバーについては長時間の運転時間などが問題になっており、担い手不足が指摘されています。働き方改革関連法により、令和6年4月からドライバーの労働時間に上限(年960時間)が課されることになりました。
鉄道は大量の荷物を長距離輸送できる特性を持っています。鉄道輸送を組み合わせることにより、ドライバーの労働環境が改善されれば、エコレールマーク認定商品は人にもやさしい商品であると言えそうです。
直売店内(左端にターン王子<外部リンク>(亀田製菓提供))
新潟市中心部から阿賀野市水原方面へ車を走らせます。水原中学校前の信号を過ぎると左手に大きな工場が現れます。
エコレールマーク認定商品「ハッピーターン」を製造している亀田製菓株式会社水原工場です。工場には直売店があり、一般の方もお買い物ができます。直売店へは、工場手前のクリニックと工場の間の道路から入ります。
ここでは、亀田製菓で販売している各種商品、新潟地域限定のお土産品などが販売されているほか、お買い得商品も不定期ですが、買うこともできます。
日曜・祝日はお休みですが、ほかに休業日もあります。詳しくは営業日カレンダーでご確認ください。
<亀田製菓直売店>営業日カレンダー・営業時間・駐車場など<外部リンク>
亀田製菓提供
白いコンテナは冷蔵・冷凍用
江戸中期から明治中期にかけて、北前船は北海道でとれた昆布やニシンなどの乾物を運んでいました。
現在、貨物列車で運ばれる荷物は、多い順に宅配便、食料工業品、紙・パルプ、農産品・青果物となっています(令和5年度)。新鮮野菜や冷蔵・冷凍食品は冷凍・冷蔵コンテナに積まれ、全国各地に運ばれています。
阿賀野市で作られた、環境と人にやさしい「ハッピーターン」。人気のお菓子は、羽越本線を経由して北海道へ、そして大阪、名古屋、福岡など鉄道で全国の消費者に届けられます。
北前船の絵馬(胎内市塩竈(しおがま)神社蔵)
胎内市教育委員会提供