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【新発田】 連載企画 「北前船の魅力を訪ねて」(企画振興部)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0447111 更新日:2021年12月2日更新

北前船の絵

 

 江戸から明治にかけて北海道(蝦夷)と大阪(大坂)の間を、荷物を売買しながら往来する北前船が胎内市にも寄港していました。
 寄港地に息づく北前船の魅力を訪ねる記事を掲載します。

(図)北前船航路図(胎内市教育委員会作成)

(第5回)命と同じくらい大切な船箪笥(ふなだんす)

船箪笥

船箪笥(胎内市桃崎浜 三浦家所蔵、天保6年(1835年))

  「船箪笥」とは、北前船に積まれた箪笥のことです。世界に類を見ない日本独自の形態を持ち、「寸分の狂いもなく箪笥を組み立てる指物師(さしものし)」、「家紋などの紋様を金具に彫り、複雑な錠前を作る錠前鍛冶職人」、「箪笥に十数回の漆を塗る漆職人」との合作により船箪笥は作られました。

 水に浮くようにできている箪笥の中には、船の鑑札、印鑑、お金、航海日記など大切な物が納められました。この船箪笥は北前船の寄港地で製造がさかんになり、太平洋側に比べて日本海側の船箪笥産地では特に豪華なものがつくられました。佐渡の小木、福井県の三国、山形県の酒田が三大産地に数えられ、酒田では明治以降、地元の多くの船乗りたちが船箪笥を求めました。

 万が一海難事故に遭った場合、船ととも船箪笥が沈まぬよう、海上交通の守護として信仰される金毘羅(こんぴら)様のお守りを箪笥に貼り付け、さらに縄で何重にもぐるぐるに巻き、真っ先に海に投げました。たとえ海賊であっても、この金毘羅様に守られた船箪笥だけは奪わず、持ち主に返したといいます。それは、命を懸けて航海する船乗りたちが商売敵にも敬意を払い、海の男の仁義を貫いたからです。

                文責 胎内市生涯学習課 文化・文化財係

 

 

 

 

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