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研究成果(飼料)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0288489 更新日:2020年6月16日更新

小型反射式光度計によるスーダングラス乾草中硝酸態窒素とカリウムの簡易測定法

牛の生理機能に影響を及ぼす成分として注目されている硝酸態窒素は小型反射式光度計を用いて高い精度で簡易に測定できる。陽イオン-陰イオンバランスに影響を与えるカリウム含量については精度が劣るが、実用的推定が可能である。

平成13年度活用技術

家畜飼料として利用する生米ぬかの品質劣化防止

生米ぬかを加熱処理することによってリパーゼ活性と水分を低下させ、常温保存においても酸価(AV)の上昇を抑制することができる。この処理を行なう実用規模装置の処理能力は120kg/時、処理コストは5円/kg以下である。
開発した実用規模装置は加熱筒(スクリューコンベア)2基を直列とし、スクリューコンベア通過中に加熱された米ぬかをサイクロンで放熱する。加熱筒は外筒及びスクリュー軸のパイプにも蒸気を供給し、米ぬかが接触する金属部すべてを加熱して米ぬかに熱を与えることができる(特許出願中)。
装置は3kg/cm2(138℃)~4kg/cm2(148℃)の蒸気で加熱する。米ぬか供給量が1.5~2.5kg/分(90~150kg/時)の範囲において、出口の米ぬか温度は90~93℃となる。サイクロンから落下する米ぬかの水分は8%台に低下し、このとき米ぬかのリパーゼ活性は生米ぬかの約半分に低下する。
35℃で8週間保存した米ぬかの酸価(AV値)は生米ぬかの121に対して加熱処理したものは50以下であり、冷蔵保存にほぼ等しい劣化防止効果がある。
加熱処理米ぬかの飼料成分及び機能性成分は生米ぬかと変わらない。
以上のように米ぬかを加熱処理することにより、常温で保存が可能となる。
加熱処理のコストは年間90,000kg処理する場合に4.54円/kgである。

平成12年度普及技術

流通乾草の無機成分とイオンバランス

県内流通乾草の無機成分含量は概ねアルファルファ>スーダングラス>チモシーである。イオンバランスはいずれも陽イオン化しており、特にアルファルファは陽イオン化の程度が大きい。
アルファルファ乾草はほとんどの無機成分含量が高い。また、イオンバランスは大きく陽イオン化している。
スーダングラス乾草の無機成分は概ねアルファルファ乾草より少ないが、Clは最も多い。イオンバランスは陽イオン化しているが、アルファルファ乾草より程度は低い。
チモシー乾草の無機成分含量は低い。イオンバランスはスーダングラス乾草と同程度である。

平成11年度研究情報

近赤外分析法による粗飼料のNDF含量の簡易測定法

県内の代表的な粗飼料であるイネ科牧草乾草、トウモロコシサイレージ、アルファルファ乾草及びイネ科サイレージのNDF含量は近赤外分析法により測定可能である。

平成10年度活用技術

豆腐粕混合飼料の変敗要因の解明と対策

豆腐粕混合飼料の発熱変敗は、生豆腐粕混合飼料の場合には好気的細菌が、貯蔵豆腐粕混合飼料の場合には酵母が原因である。また豆腐粕混合飼料の変敗防止には密封貯蔵あるいは酢酸添加が有効であることを徹生物相と関連づけた。

平成8年度成果情報

豆腐粕混合飼料の給与後の変敗抑制法

生豆腐粕を材料として混合飼料を調製すると直ちに発熱変敗が進行する。24時間程度発熱変敗を抑制するためには混合後、数日間密閉容器に貯蔵後開封して給与する方法がある。
貯蔵豆腐粕を材料とした混合飼料は24時間維持用発熱が抑制される。

平成7年度普及技術

脱色操作を加えたカタルド法による粗飼料の硝酸態窒素分析法

粗飼料の硝酸態窒素を加熱活性炭と蒸留水で脱色抽出し、カタルド法で比色定量した。この方法による測定値は再現性が良好であり高速液体クロマトグラフィー(HPLC)による測定値と一致した。

平成6年度普及技術

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