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【地域の普及活動】魚沼農業普及指導センターの取り組みを紹介します
魚沼農業普及指導センターの取り組みを紹介します
異常気象下での米の品質向上をめざして対策を検討
令和5年12月13日にJA北魚沼水稲部会役員及び集荷業者、関係機関など約45名が参加し、令和5年産米の作柄や次年度対策を検討しました。
今年度は災害級の高温・渇水の影響を受け、著しい品質低下となりましたが、農業者からの土づくりや適切な穂肥、水管理の実施や作期分散によって、品質・収量を確保した事例が紹介され、気象変動リスクに対応するための、稲体の後期栄養の確保と作期分散の必要性を確認しました。
普及指導センターでは、常態化する高温等の異常気象下でも収量、品質を確保するため、後期栄養確保等の技術対策や作期分散等を関係機関と一体となり推進していきます。
魚沼地域作物作柄検討会の様子(令和5年12月13日)
2024年2月
河村 祐介
ユリの低コスト化に向け、実証調査を行っています
最近の肥料や燃料の価格高騰は、農業者の大きな負担となっています。
魚沼市で生産の盛んなユリ切り花は、収入に対する経費の割合が高い品目であるため、コスト削減につながる技術が望まれています。
普及センターでは、肥料費低減を目的に安価な肥料を使った「ユリの尿素追肥実証」や、ユリの開花を早め、作期を短縮し暖房費を削減するための「夜間LED照明の点灯実証」を行っています。生産者、関係者とコスト削減に向けた検討を重ねていきます。
ユリの尿素追肥実証の様子
ユリのLED照明による開花調節実証の様子
2023年11月
本間 純子
魚沼市の野菜を全国へ
今年度から野菜担当に新規採用となりました伊藤です。
山菜やすいか等、新潟県では有数の産地で普及活動ができること嬉しく思います。
現在は、山菜・すいかを中心に生育調査を行っています。
すいかの摘心作業時の様子
なす指導会時の様子
天候・作型・品種等がどのように作物に影響を及ぼすのか、理解を深めていきたいと思います。
多くの知識を吸収し、魚沼市の野菜を全国の消費者へ届けることができるように尽力して参りますので、よろしくお願いします。
2023年8月
伊藤 風智
ユリ切り花の100年継続産地に向けた取組
国内有数の魚沼市のユリ産地を維持・発展させるため、農業者及び関係機関が一体となった「産地の維持・発展に向けた担い手を考える会」を開催し、話し合いを定期的に行っています。新たな担い手の確保・育成、及び受入体制の整備を進めるため、参加者全員が役割分担して取組を具体化しています。
話し合いの様子(意見の分類・共有)
話し合いの様子(産地の10年後の姿を検討)
早速、4月から担い手の育成に向けた「ユリ農業塾」が開催され、新たな取組が始まりました。併せて、組織化や生産基盤の整備等による経営体質の強化も検討しながら、「魚沼版担い手確保のしくみ」づくりを支援していきます
ユリ農業塾(塾長による講義)
2023年5月
坂井 孝