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【地域の普及活動】十日町農業普及指導センターの取り組みを紹介します
十日町農業普及指導センターの取り組みを紹介します
地域が目指す10年後の姿の実現に向けて(十日町市六箇地区)
ビレッジプラン2030の重点地区である十日町市六箇(ろっか)地区では、将来プランに位置付けた「定住につながる仕組みづくり」、「地区の魅力発信と交流の場づくり」の先行取り組みとして、花ハス栽培や花ハスの加工品(プリザーブドフラワー)の販売による休耕田の活用と地域ブランドづくりの他、日本大学芸術学部の学生との十日町雪まつりの雪像づくりやプロジェクションマッピングの活用など、地区住民と地区外の学生や観光客等来訪者との交流を行ってきました。
地区の活動等をプロジェクションマッピング
AR(拡張現実)技術を雪像に活用
また、令和6年に着任した地域おこし協力隊員が講師となり、地域住民を対象としたAI教室の開催の他、3月には地元小学生を対象とした「春のマンガ図書館まつり」を開催しました。子どもたちは最新のAIと会話してみたり、好きなページの絵を描いたりと楽しみながら時を過ごしていました。
春のマンガ図書館まつり
同地区では、令和7年度も花ハスやマンガ図書館の活用、デジタル技術を使った地域おこしなどの取組を行う予定です。
十日町農業普及指導センターでは、地区の自主的な活動を関係機関とともにサポートしていきます。
2025年5月
中村 正安
▼地域おこし協力隊について
地域おこし協力隊は、都市地域から過疎地域等の条件不利地域に住民票を異動し、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこし支援や、農林水産業への従事、住民支援などの「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図る取組です。隊員は各自治体の委嘱を受け、任期はおおむね1年から3年です。
川手地区の集落機能及び農業の維持に向けて魅力発信!
十日町農業普及指導センターでは、集落機能及び農業の維持に向け、十日町市川手(かわて)地区が策定した将来プランの実践活動を支援しています。
川手地域づくり協議会が主体となり、(1)地区の魅力発信、(2)美人林直売所の活性化、(3)川手産米の収量・品質・食味向上などに取り組んでおり、担当普及員として稲作指導の他、先進地視察や今後の体制づくりに向けた話合いのフォローなどをしてきました。
川手地区作柄検討会の様子
今年の2月には、地区の魅力発信の一環として川手地区を紹介するHPが公開されましたので、是非、チェックしてみてください。
川手地区公式HP
(https://matsunoyama-kawate.com/<外部リンク>)
2025年3月
永井 翔大
農業女性リーダーの育成に向けて
普及指導センターは、女性農業者の活動を支援しています。その一環として、11月12日には農業女性リーダーの育成に向けた「女性農業者視察研修会」を開催し、小千谷地域の食育活動で活躍する女性を視察しました。また同日、スマート農業機器の体験研修も行いました。
女性農業者視察研修会でのドローン体験研修の様子
参加者は、普段は触れることの少ないドローンの操作を実際に体験し、楽しみながらスマート農業機器の理解を深めていました。
2024年12月
椛澤 桃子
ユリ切り花産地の維持に向けて
今年度採用された花き担当の斎藤 季実果です。
十日町地域では、ユリ切り花の生産が盛んに行われており、津南町(つなんまち)では「雪美人(ゆきびじん)」、十日町市では「雪華美(ゆきはなび)」というブランドで出荷され、市場から高い評価を得ています。
高品質なユリ切り花の生産を続けていくため、現在、農業者の協力を得ながら、生産コストを抑えるための新技術の導入実証を行っています。
生育調査の様子
先輩や農業者の方々から日々学び、一日でも早く地域の農業の発展に貢献できる普及指導員になれるよう、精進していきます。
2024年9月
斎藤 季実果
▼普及指導員とは
農業者の皆さんに直接接して、農業技術の指導を行ったり、経営の相談に応じたり、農業に関する情報を提供したりすることを専門としている県の職員です。