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【地域の普及活動】長岡農業普及指導センターの取り組みを紹介します
長岡農業普及指導センターの取り組みを紹介します
長岡地域におけるビレッジプランの取り組み
中山間地域における「営農継続や集落機能の維持」に向け、長岡農業普及指導センターは、関係機関・団体とともに推進チームを結成し、管内の各地区で取り組みを進めています。
そのなかから、今回は出雲崎町(いずもざきまち)釜谷(かまや)地区の事例を紹介します。
大釜谷(おおがまや)、小釜谷(こがまや)からなる釜谷地区では、住民主体のワークショップ等を重ねて、「住民同士や地区外の若者グループの協力・連携により地区の農業を守っていく」ことを将来像としたプランを、昨年度策定しました。
その将来像の実現に向けて、「営農継続」「梅産地の維持・発展」「地区の担い手づくり」「イノシシ被害防止」に今後取り組むこととしています。
令和4年度は、まず、営農継続に向け、中山間地域等直接支払制度の集落協定締結を進めています。これまでに複数回の会議を行い、構成員の明確化や交付金の活用方法などの具体的な内容を決定し、締結に向けて取り組んでいます。この集落協定組織が主体となって、将来像の実現に向けて上記4つの取り組みを実践していく予定です。
また、住民同士のつながりや、地区と関わってくれる地区外の若者とのつながりを深める交流活動にも重点的に取り組んでいます。
特に、釜谷の特徴的な活動である「梅産地の維持・発展」については、梅の新植や園地整備のほか、梅を利用したイベントなども開催し、地区の梅栽培者と地区外の若者グループ「ふらっと梅部」の交流拡大を目指しています。
(※写真は昨年度実績。今年度も実施予定)
つながりを深めるため、約40年ぶりに復活した「さいの神」(令和4年1月)
梅のせん定研修会(令和3年11月)
梅のせん定指導(令和3年10月)
長岡農業普及指導センターでは、営農に関する指導とともに、住民の自由な発想による活動が、更に活発になるよう支援していきます。
2022年7月
渡辺 茂雄