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【地域の普及活動】長岡農業普及指導センターの取り組みを紹介します
長岡農業普及指導センターの取り組みを紹介します
見附市にら産地の取り組み
見附市では、園芸導入・拡大を進めるため、令和2年度から、にらの1億円産地化を推進しています。当初の生産者12名、栽培面積0.7ヘクタールから、現在は生産者24名、栽培面積が4.1ヘクタールとなりました。
にら生産では、外葉除去作業が全労働時間の8割を占め、熟練した技術が求められます。そこで、長岡農業普及指導センターでは、効率的な調製手法の習得を目指し、9月20日に研修会を開催しました。11名の参加者からは、調製道具等の配置や作業の流れについて質問や意見が出され、今後の作業改善が期待されます。
調製作業研修の様子
見附市にら産地の取り組みをこれからも支援していきます。
2023年1月
松岡 竜邦
JA越後おぢや「おぢやカリフラワー出荷組合」 部会設立50周年を迎えて
魚沼産コシヒカリの産地である小千谷市は、カリフラワーの10月出荷量が全国トップクラスの野菜産地でもあります。
特に今年はJA越後おぢやの「おぢやカリフラワー出荷組合(部会)」が設立50年を迎えることから、「販売額1億円を再び」を合言葉に生産者の確保と面積拡大を進めてきました。
部会員は20代から70代まで幅広い年齢層が揃っていて、技術の伝承や情報交換を行いながら産地の継承を図っています。
小千谷市のカリフラワー生産を次の50年に繋げるため、普及指導員として産地育成を支援していきたいと思います。
小千谷産のカリフラワーは「白いダイヤモンド」と称されています
新規生産者向けの園芸参入塾で塾長と共にレクチャー中
2022年10月
岸田 涼子
長岡地域におけるビレッジプランの取り組み
中山間地域における「営農継続や集落機能の維持」に向け、長岡農業普及指導センターは、関係機関・団体とともに推進チームを結成し、管内の各地区で取り組みを進めています。
そのなかから、今回は出雲崎町(いずもざきまち)釜谷(かまや)地区の事例を紹介します。
大釜谷(おおがまや)、小釜谷(こがまや)からなる釜谷地区では、住民主体のワークショップ等を重ねて、「住民同士や地区外の若者グループの協力・連携により地区の農業を守っていく」ことを将来像としたプランを、昨年度策定しました。
その将来像の実現に向けて、「営農継続」「梅産地の維持・発展」「地区の担い手づくり」「イノシシ被害防止」に今後取り組むこととしています。
令和4年度は、まず、営農継続に向け、中山間地域等直接支払制度の集落協定締結を進めています。これまでに複数回の会議を行い、構成員の明確化や交付金の活用方法などの具体的な内容を決定し、締結に向けて取り組んでいます。この集落協定組織が主体となって、将来像の実現に向けて上記4つの取り組みを実践していく予定です。
また、住民同士のつながりや、地区と関わってくれる地区外の若者とのつながりを深める交流活動にも重点的に取り組んでいます。
特に、釜谷の特徴的な活動である「梅産地の維持・発展」については、梅の新植や園地整備のほか、梅を利用したイベントなども開催し、地区の梅栽培者と地区外の若者グループ「ふらっと梅部」の交流拡大を目指しています。
(※写真は昨年度実績。今年度も実施予定)
つながりを深めるため、約40年ぶりに復活した「さいの神」(令和4年1月)
梅のせん定研修会(令和3年11月)
梅のせん定指導(令和3年10月)
長岡農業普及指導センターでは、営農に関する指導とともに、住民の自由な発想による活動が、更に活発になるよう支援していきます。
2022年7月
渡辺 茂雄