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【地域の普及活動】南魚沼農業普及指導センターの取り組みを紹介します
南魚沼農業普及指導センターの取り組みを紹介します
高品質米生産に向けて活動中
南魚沼農業普及指導センターの二階堂です。今年度、新採用で南魚沼に配属となり、作物担当として主に稲作の栽培指導や情報発信を行っています。
写真は、害虫の発生状況を調査するために、水田内で網振りを行っているところです。
病害虫発生実態調査の様子
暑い中の調査で大変ですが、農業者や関係機関と協力して取り組んでいます。
気象変動や脱炭素社会に対応しながら、安心して高品質米生産に取り組んでいただけるよう、調査や指導に取り組んでいきます。
2023年9月
二階堂 茉音
令和5年度の園芸参入塾(すいかコース)スタート
南魚沼地域では、普及センターとJAみなみ魚沼が連携し、八色西瓜の新規導入者向けの「園芸参入塾(すいかコース)」を開催しています。今年度は4月20日にスタートし、約10人が参加しています。
塾のコンセプトは、「新規導入者の皆さんに失敗させない」こと。八色西瓜生産組合の上村組合長・八木副組合長を講師に、大事な作業ごとに半日実習します。実際に作業しながらコツを習うので、技術習得が早く、歴代の参加者の皆さんは、順調に作付面積を拡大しています。
実習重視のすいか塾
2023年6月
近藤 康子
中山間地域の現状や課題を共有!
中山間地域では人口減少や高齢化が急速に進展し、次世代の担い手確保や営農維持のための仕組みづくりが喫緊の課題となっています。
そこで南魚沼農業普及指導センターでは、令和5年1月に「中山間を語ろう!会」を開催しました。
南魚沼市・湯沢町の多くの方々から参加いただき、他地区における多角化の先進事例について学びました。その後の意見交換会では、地域の現状や悩み、取り組みなどについて参加者間で活発な情報交換が行われました。
中山間を語ろう!会の様子
今後も、地域間で連携した取り組みなど、新たな仕組みを検討していきたいと思います。
2023年3月
梅田 将実
ダニをもってダニを制す!~ハウスいちごでの天敵利用の取り組み~
南魚沼地域で唯一のいちご(越後姫えちごひめ)生産者である湯沢いちご村合同会社では、県園芸研究センターの成果技術を活用し、天敵ダニを利用した重要害虫ハダニのIPM防除体系の確立に取り組んでいます。
令和元年の冬に研究員の指導を受け、以来、防除体系や放飼時期などに試行錯誤を重ねています。
4冬目の今年はハダニをほぼ無発生に抑え込み、摘み取り園の営業を年明けから開始予定です。目下、ハダニ密度が低いため、天敵ダニの姿は容易に発見できませんが、その働きを信じて長いひと冬を見守っていきます。
11月20日開花の様子
<参考>新潟県 農業総合研究所 園芸研究センター 研究成果:
詳細解説 いちご促成栽培におけるミヤコカブリダニのバンカー製剤によるハダニ類のIPM 防除技術
2022年12月
加納 義高
▼総合的病害虫・雑草管理(IPM)とは
総合的病害虫・雑草管理(IPM:Integrated Pest Management)とは、予め病害虫・雑草の発生しにくい環境を整え(輪作、抵抗性品種導入、土着天敵利用等)、病害虫の発生状況に応じて、天敵(生物的防除)や粘着板(物理的防除)等の防除方法を適切に組み合わせ、環境への負荷を軽減しつつ、病害虫の発生を抑制する防除体系です。
(農林水産省ホームページより抜粋)