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【地域の普及活動】巻農業普及指導センターの取り組みを紹介します

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0494110 更新日:2024年2月7日更新

巻農業普及指導センターの取り組みを紹介します

担い手経営体の農地集約化や作業の省力化を支援しています

 農業従事者の大幅な減少に備え、担い手の確保と共に、担い手の経営基盤の安定化が急務となっています。

 巻普及センターでは、担い手の経営基盤の安定化に向け、2つの取組を支援しました。

(1)農地の集約化
 新潟市西蒲区(にしかんく)の升潟(ますがた)地区、中之口(なかのくち)・月潟(つきがた)地区、西川西部地区をモデルに、地域間や法人間の連携による農地の集約化を支援しました。この取組で、交換候補とした農地は約200haで、協議を重ねた結果、来期はほ場間の移動が大幅に減り、集約化した農地において、効率的な作業が可能となりました。

 

地図を見ながら農地集約化に向けた話し合いの様子
地図を見ながら農地集約化に向けた話し合いの様子

 

(2)作業の省力化に向けた新技術導入
 法人などの大規模稲作経営体を対象に、今後の規模拡大に対応した水稲の省力化技術の導入に向け、V溝乾田直播栽培の実証を行いました。実証の結果、移植栽培並の収量確保や省力効果を実感できたことから、来年度は実証した2法人が専用播種機を導入し、さらに、近隣2法人が播種作業を委託することで、新技術の導入が進みました。

 

大規模経営体が参集したV溝乾田直播研修会の様子
​大規模経営体が参集したV溝乾田直播研修会の様子

 

 今後も、管内各地における担い手の経営基盤強化に向けた取組を進めていきます。

2024年2月
萩野 孝司・長崎 朋

 

▼V溝乾田直播とは
 冬期に耕起・代かきもしくは 春までに耕起鎮圧を行っては種床を造成し、作土表面に作溝して施肥は種を行う方式のこと。

 

これまでに経験のない猛暑の夏

 今年は梅雨明け後1カ月以上も降雨のない猛暑が続き、これまで38年間野菜を担当して来て経験のない環境でした。

 特にえだまめは開花や受精に支障が生じ、収穫期間や収量・品質に大きな影響を受けました。

 秋ブロッコリーでは定植ができない状態が続き、定植後も高温で花芽分化(はなめぶんか)が大きく遅れました。天候が落ち着いた9月下旬以降は、花芽や花蕾の発育状態をJA営農指導員とともに調査しながら、栽培管理や収穫時期判定について生産者の皆さんに情報提供しています。

ブロッコリーの花蕾発育調査の様子
​ブロッコリーの花蕾発育調査の様子

ようやく見えて来た花蕾
​ようやく見えて来た花蕾

2023年11月
田崎 義孝

 

実は新潟県一の産地

 今年度から新潟県一の”産地”を担当する事になりました。その品目は水稲種子。潟東採種組合は作付面積約110haと県下一を誇ります。

 7月下旬からほ場審査が始まり、約400枚のほ場を出穂期(しゅっすいき)と糊熟期(こじゅくき)の2回(普及指導センター職員が手分けをし4~6班体制で合計10日)、適切に栽培管理されているか、審査基準に基づいて確認します。

 

出穂期を向かえた潟東の水稲採種ほ場
出穂期を迎えた潟東の水稲採種ほ場

 

 例年、猛暑の中で過酷な業務ですが、良質な種子を確保するために手が抜けない重要な作業です。

2023年8月
五十嵐 衛

 

たまねぎの産地拡大を目指して

 稲作農家の複合化やほ場整備地区に導入する園芸品目の1つとして「たまねぎ」を選定し産地育成を進めています。たまねぎは、(1)育苗拠点から苗供給があり、(2)機械体系を利用した栽培技術が確立し、(3)共同乾燥施設を経て市場出荷され、栽培から出荷までが整った、初心者にも安心の品目です。

 普及活動はJA営農指導員と一体的に進め、農家を交えた栽培計画の検討から始まり、一斉生育調査、日々の栽培指導を経て、これから「収穫の初夏」を迎えます。

ほ場整備地区でのたまねぎ栽培(R5月5日)

ほ場整備地区でのたまねぎ栽培 写真右下で生育調査中

 

たまねぎ機械収穫実演研修

たまねぎ機械収穫実演研修

2023年5月
加納 義高

 

 

 

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