本文
【地域の普及活動】巻農業普及指導センターの取り組みを紹介します
巻農業普及指導センターの取り組みを紹介します
たまねぎの産地拡大を目指して
稲作農家の複合化やほ場整備地区に導入する園芸品目の1つとして「たまねぎ」を選定し産地育成を進めています。たまねぎは、(1)育苗拠点から苗供給があり、(2)機械体系を利用した栽培技術が確立し、(3)共同乾燥施設を経て市場出荷され、栽培から出荷までが整った、初心者にも安心の品目です。
普及活動はJA営農指導員と一体的に進め、農家を交えた栽培計画の検討から始まり、一斉生育調査、日々の栽培指導を経て、これから「収穫の初夏」を迎えます。
ほ場整備地区でのたまねぎ栽培 写真右下で生育調査中
たまねぎ機械収穫実演研修
2023年5月
加納 義高
県内一の小麦産地を支援しています
管内の新潟市西区、西蒲(にしかん)区では積雪が少ないことを活かし、県内一の小麦作付面積となっています。
従来の小麦製品はほとんどが輸入小麦由来でしたが、不安定な国外情勢や為替相場等の影響による価格上昇で、国産小麦の需要が高まっています。県内実需者からもパン、麺用途としての需要量が増加している状況です。
また、水田農業経営においては、水稲に替わる作物による所得向上が期待できることから、水田転作による小麦栽培が注目されています。
巻農業普及指導センターでは、小麦の高品質・安定生産を支援する指導や情報提供を行っており、今後も小麦栽培の定着、拡大に向けた活動を行っていきます。
小麦の生育調査
2023年2月
萩野 孝司
「越後姫(えちごひめ)」順調に生育しています!
新潟市西区、西蒲(にしかん)区には、いちご栽培に取り組む法人や個人栽培者が点在しています。販売先や販売方法も多様化していて、各自がより良い品質で収量を確保したいと意欲的です。
1年を通して気の抜けない作業が続きます。苗を採り育苗する春から夏、定植する秋、病害防除やハチによる交配等にこまめに気配りして、収穫は冬から始まり、春から初夏まで続きます。
糖度や着色状態にも、特段の注意を払います。
毎日丁寧にいちごと向きあう栽培者から、こちらも元気をもらい活動をしています。
開花し始めたハウスのいちご
2022年11月
前川 稚香子
持続可能な農業の実現を応援します
巻農業普及指導センターでは、令和3年度から新潟市西蒲区(にしかんく)升潟(ますがた)地域(5集落)の持続可能な農業の実現に向け、集落の協議を円滑に進めるための支援を行っています。
写真は、7月10日に開催した先進経営体視察研修会の様子です。升潟地域より15人、支援機関より8人が参加し、村上市にある株式会社ひだまり農産を視察しました。視察先では集落農業の合意形成から法人設立までの経緯、地代設定の考え方や人材育成など、今後の集落協議をすすめるための参考となる話を伺うことができました。
先進経営体視察研修会
2022年8月
長崎 朋