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【新潟】鳥屋野潟

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0711892 更新日:2025年2月20日更新

新着情報

令和7年2月20日更新 【新潟】鳥屋野潟の湖岸堤整備工事がはじまりました

鳥屋野潟流域の概要

 鳥屋野潟流域は、標高5メートル以下の低平な越後平野の中央部に位置し、信濃川、阿賀野川、小阿賀野川に囲まれています。
 ほとんどの地域が海抜ゼロメートル以下のため、鳥屋野潟に流入する雨水等は自然排水できず、24時間親松排水機場が稼働することによって、鳥屋野潟の水位が標高マイナス2.5メートルに保たれ、流域住民の生活が支えられています。
 洪水時には潟の水位上昇を防ぐために鳥屋野潟排水機場も稼働します。
鳥屋野潟の流域
鳥屋野潟の流域

鳥屋野潟流域の横断イメージ
鳥屋野潟流域の横断イメージ​​

平成10年8月4日水害

 鳥屋野潟流域では度々洪水による被害が生じています。
 特に近年では平成10年8月3日19時から24時間で265.5mm、ピークの60分間では97mm(新潟地方気象台新潟観測所)という記録的な大雨が降りました。
 鳥屋野潟周辺では、潟の水位が上昇したため、潟の一部から水があふれました。その結果、鳥屋野潟流域では、2,078haが浸水し、593戸の家屋で床上浸水の被害が生じました。
平成10年8月4日洪水の様子
平成10年8月4日洪水の様子

湖岸堤整備の実施方針

《洪水時の被害を軽減するために『器』を整備します》
 洪水時の整備によって洪水時に約350万立方メートル(新潟県庁の約19倍の容量)の水をためることのできる『器』を整備します。
《自然環境、景観の保全に配慮します》
 鳥屋野潟らしい景観である桜並木の保全、ハクチョウなどの渡り鳥や多様な動植物の生息・生育を可能とする湿地の保全に配慮します。
《”身近”な鳥屋野潟であり続けるように、利便性・快適性を確保します》
 住民の憩いの場であることから、潟および公園へのアクセスに配慮し、遊歩道等で利便性や快適性を確保します。

鳥屋野潟湖岸堤の整備

 現在の鳥屋野潟には、安全かつ確実に水を貯める器としての必要な堤防高が不足している区間があります。このため、新たに堤防を整備し、貯留機能を確保します。
鳥屋野潟湖岸堤の整備なぜ堤防が必要なの

湖岸堤整備の標準断面 ※一部では潟に近づきやすくするために緩い勾配とします。

 自然環境、景観の保全に努めます。

  • 工事による影響を最小とするために、湖岸堤の大きさは必要最小限とします。
  • 湖岸堤の前面(潟側)には工事で発生する潟の土を覆い、工事前の環境の再現に努めます。
  • 詳細な環境調査を行い、工事による影響を抑えるためによりきめ細やかな対策をします。

護岸堤整備の標準断面

湖岸堤整備の概要

湖岸堤整備の概要

​湖岸堤整備後のイメージ

湖岸堤整備後のイメージ

鳥屋野潟の自然環境

 鳥屋野潟では、現在でも貴重な自然環境が残っており、全域が新潟市都市計画において都市公園に指定されています。
 鳥屋野潟には、多くの動植物が生息・生育しており、冬季には、ハクチョウをはじめとした多くの渡り鳥の休憩場所ともなっています。

コハクチョウ・オオヨシキリ・ヒシ

自然環境に配慮しながら、設計、施工方法を検討します

モニタリング調査を行い、必要に応じて設計を見直すとともに適切な施工方法を検討します。

  • 施工前、中に動植物の調査を行い、施工による影響を評価します。
  • 動植物のモニタリング調査の結果を受け、有識者の助言を受けます。また必要に応じて市の皆様等のご意見を聞きながら設計や施工方法を再検討します。

施工にあたって、周辺の居住環境や自然環境への影響を極力抑えるように努めます。

  • 低騒音、低振動、低排気ガスの機械を使います。
  • 鳥類などの活動時間・飛来期を踏まえて、施工時間・時期を設定します。
  • 区間を区切って段階的な施工を実施し、動物が避難できるようにします。
  • 施工前調査では施工範囲に植物の重要種が確認された場合には、施工を行わない区間への移植を検討します。

施工後の鳥屋野潟の自然環境はどうなる

皆様との対話を重視しながら、整備等を進めていきます​

 鳥屋野潟の湖岸堤の設計・整備、利活用、維持管理については、住民、学識者、行政が意見交換をしながら、今後もすすめていきます。

住民との対話

鳥屋野潟の湖岸堤整備~治水と利水・環境の保全の両立を目指して~ パンフレットはこちら

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