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保育・学校現場で働く看護職員【新潟県立上越特別支援学校】

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0619580 更新日:2024年4月1日更新

保育・学校現場で働く看護職員インタビュー

タイトル

    新潟県立 上越特別支援学校      田中 苑そのさん     2022年度就業

 

就職の動機を教えてください。

母が以前看護師をしていて、子どもの頃から看護の仕事に興味をもっていました。 職場                                                小学生の頃からもう看護師を目指していたように思います。当時から人の身体の                                          仕組みや、健康に興味があったんですね。国立大学の看護学専攻に進み、卒業                                         後はその大学の附属病院に勤務しました。外科病棟の集中治療室などを担当し                                                ましたが、出産に際して産休・育休を取得。故郷である上越市に帰ってきました。                                         都合により病院はそのまま退職して、一時期は介護施設に勤めていました。

 

県立上越特別支援学校を就職先に選ばれた理由は?

子どもにそこまで手が掛からなくなったので、もう少し働く時間の長い仕事を探してハローワークで見つけました。ここに決めたポイントは勤務時間です。日中6時間の勤務なので保育園の迎えの時間に間に合います。学校ですから土日は休み。そして8月は基本的にほぼ休み。小さい子どもを育てながら働くにはぴったりの環境でした。私のほかにも2名の先輩看護師がいらっしゃるので、初めての職場でしたが不安はありませんでした。わからないことは先輩に聞けるので安心だと思いました。

 

現在の主な仕事内容を教えてください。

当校には小学部から高等部まであり、子どもたちは何らかの身体的な障がいがあります。なかでも医療的ケアが必要な生徒を私たちが担当しています。導尿や痰の吸引、胃ろうなどの経管栄養、人工呼吸器の取扱い等を私たちが行います。現在は医療的ケアが必要な生徒8人を分担して担当しています。やんちゃな子もいますし、嫌がって泣いちゃう子もいます。そんな時は学校の先生が上手に対応してくれるので、つい頼ってしまいます。何かあった時にすぐ対応できるよう、個別のマニュアルづくりも大切な仕事です。

 

就職後、どのように仕事を覚えていきましたか?

病院勤務時代も子どものケアの経験がほとんどなく、障がいのある方のケアに  職場                      たずさわったこともなかったので心配もありました。導尿などの手技は経験が浅                              く不安でしたが、先輩学校看護師に改めて教えていただいて、スムーズにできる                                 ようになりました。ケアのやり方は子ども一人ひとりで全て違います。それも先輩                                          から教えてもらいました。子どものことを一番わかっているのはご家族と担任の                                                  先生です。校内では先生とのコミュニケーションがとても大切だということも学び                                               ました。

 

仕事の楽しさややりがいを教えてください。

子どもたちのかわいい笑顔や元気な姿を見ながら仕事ができることはとても楽しいです。私はここに来てまだ半年くらいですが、子どもたちの小さい頃の書類を見ると、今と全然違います。着実に成長しています。私もこれからこの学校で子どもたちの成長を感じていけるんだと思うと、とてもやりがいを感じます。医療的ケアが必要な子は言葉でコミュニケーションをとれないケースもあります。それでも手振りやアイコンタクト、表情で挨拶をしてくれて、嬉しいと同時にとても愛しく感じます。

 

大変なこと、難しいことは?

ここでは病院での治療のためのケアと違い、子どもたち一人ひとりの体の状態や生活に合わせ、ケアの内容や方法が異なります。そのような違いに最初はとまどうことがありましたが、今では慣れてきました。ただ、コロナ禍で主治医と直接お話しできないのは難しいところです。以前は受診の際に同席し、確認したいことはその場で確認するスタイルだったらしいのですが、今はそれができません。お家の方にお願いして確認していただくこともありますが、どうしてもやりづらさは感じます。

 

障がいのある子どもを緊密にサポートワークライフバランスもしっかり

 

特別支援学校で働いて良かったと感じることを教えてください。

子どもたちがかわいいというのはもちろんですが、すごく働きやすい環境だと                                いうことです。先輩学校看護師は話しやすく何でも親切に教えてくれますし、      職場                                     人間関係の難しさもありません。残業もなく、毎日ほぼ決まった時間に帰宅で                                          き、休みもしっかりとあるのでワークライフバランスはすごくしっかりとしていま                                        す。あと、給食が出るのでその辺も楽かもしれませんね(笑)。でも何と言って                                           も一番は、子どもたちがかわいいということです。

 

看護師を目指す学生の皆さんへ、メッセージをお願いします。

私もまだ働き始めたばかりでわからないことも多いのですが、子どもたちと一緒に過ごせる時間はとても楽しく充実しています。看護師の方々の中には、障がいのあるお子さんのサポートに興味がある方もいらっしゃると思います。特別支援学校は彼ら・彼女らをとても密にサポートできる職場です。また、私のように子育て中でも無理なく仕事ができる環境でもあります。どんなきっかけでもいいと思います。このような職場に興味のある方にとって、検討するだけの価値は十分にあると思っています。

 

1日のスケジュール

8:30

出勤・朝の迎え入れ

子どもたちの登校時に保護者と情報交換をします。家での様子、受診予定などを保護者や担任から聞き、学校看護師間で情報共有します。 職場

 

 

 

 

10:00

水分注入・導尿・適宜吸痰

子どもたちの様子や授業の時間に合わせて、水分注入や導尿、吸痰などを行います。

12:00

栄養注入

教室で経管栄養が必要な子どもたちに対して、胃残の計測や栄養・薬剤注入の準備、実施をします。注入中は学校の先生と見守りながら、自分の昼食も済ませます。

14:00

水分注入・導尿・適宜吸痰

午前中と同様の作業を行いながら、空いた時間を利用して医療的ケアが必要な一人ひとりに対応するマニュアルづくりなどを行います。

14:30

勤務時間終了・帰宅

学校看護師の勤務時間は休憩時間なしの6時間です。3人の学校看護師が時差出勤で8時30分から15時30分の7時間をカバーします。8時30分出勤時は14時30分で勤務終了です。

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