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専門・認定看護師インタビュー【長岡赤十字病院】

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0619548 更新日:2022年4月1日更新

専門・認定看護師インタビュー

タイトル

現在までの経歴を教えてください。

看護専門学校を卒業後長岡赤十字病院に就職し、血液内科混合病棟、泌尿器科・歯科口腔外科・皮膚科病棟を経験して、がん化学療法看護認定看護師養成課程に入所しました。終了後は、化学療法病棟で移植看護も含め血液疾患の患者さんと関わり、その後外来化学療法室に異動、がん看護専門看護師を目指し大学院に入学しました。
専門看護師認定後は、外来化学療法室師長を経験し、現在は相談支援センターに所属しています。

現在の専門・認定看護師としての仕事内容を教えてください。

難しい治療方針の選択を迫られている時など、医師の病状説明の場に同席し、補足説明や気持ちの整理、選択した治療がより安楽に受けられるような支援や、継続看護ができるよう他のスタッフとの連携・調整などを行っています。
また、緩和ケア回診や、化学療法による副作用症状のケア方法均てん化を目指し、職種や外来・病棟を超えたチーム医療の展開を図っています。その他、新潟県看護協会や地域がん診療連携拠点病院として当院が実施する、がん看護などの公開講座も担当しています。

資格取得を目指されたきっかけを教えてください。

就職時は、化学療法の副作用に対する制吐剤なども少なく、副作用症状      職場                                           の緩和が困難でした。しかし、そのような中でも、症状を和らげることがで                                                きる先輩の実践から化学療法看護に興味を持ちました。そして、化学療法                                              で治療死してしまった患者さんを担当した体験から、化学療法を基礎から                                               学びたいと認定看護師を目指しました。その後、認定看護師として働くなか                                             で、自分の実践が狭くなっているのではないか、また自身の看護が医学的                                               視点に偏ってきているのではないかなど、自信の看護に疑問を抱き、改め                                                   て看護という仕事を見つめ直したいと考えて専門看護師を目指すことにしま                                                      した。

資格取得までの流れ、経緯を教えてください。

認定看護師の時は、受験の意思を固めて、約1年の間に計画的に日本看護協会主催のがん化学療法看護の研修に参加し、化学療法の基礎を学び教育課程の受験に備えました。
専門看護師は、所属師長、看護部長の勧めもあり、希望大学のオープンキャンパスへの参加や教授との面談などを経て、大学院を受験しました。大学院終了後は、半年の臨床実践での事例をまとめ、専門看護師認定審査を迎えています。

資格取得に際して、大変だったことを教えてください。

研修所や大学院で新しいことを学ぶことはとても楽しく、充実した時間を過ごすことができました。しかし、その資格を持つに相応しい看護師となるためには、知識のみではなく人間性も求められます。至らない自分を認め、省察できるようにならなければなりません。そのような人物を目指していくことが、最も大変なことなのではないかと思います。
また、認定看護師の教育課程は神戸で学んでいたのですが、その期間に中越地震があり、全く違う地域で学んでいることの罪悪感のようなものを感じたこともありました。「ほっとした時間を」と少しのお菓子を所属部署に送り、そのお返事に、スタッフ皆様の寄せ書きをいただきました。そこで、応援してくださっていることをさらに感じ、今自分が行うべきことを自覚し頑張ることができました。
専門看護師教育課程の大学院在学中は休職にしていただき身分の保証をしていただけたので、安心してカリキュラムに取り組むことができました。

資格取得前と後で、一番変わったと思うこと、良かったことを教えてください。

認定看護師取得前は、副作用は起きてから対処といった感じでしたが、    職場                                             取得後は化学療法看護の基礎である副作用の予測・予防、セルフケア                                                     を意識し、実践が大きく変わりました。そして、学習と実践をつなげること                                                        の重要性を感じました。
また、専門看護師では、大学院で哲学として「人間」を学ぶ機会を得て、                                                      患者さんの持っている力、素晴らしさを日々感じ、その力をいかに高めら                                                  れるかを考えながら実践できるようになりました。問題が起きた時は、周                                                    辺状況を踏まえ問題の本質を考えようとしたり、スタッフ指導も理論を意                                                       識しながら考えるようになりました。一番の変化は、相手の力を心から信                                                          じられるようになったことだと思います。

将来のキャリアプラン、目標を教えてください。

専門看護師になってまだ1年であり、自身のがん看護の実践力の向上を図りたいです。また、組織横断的に動きやすい環境にあるため、一人ひとりの看護師が自身の行為の意味を見いだせ、やりがいを感じてもらえるような関わりや、学習会の実施、後輩育成を行いたいと思っています。
実践力がついたら、がんになる前からの心構えなど、がんになってから慌てなくて済むような地域住民の皆様への健康教育につなげていきたいと考えています。

専門・認定看護師を目指されている皆さんへ、メッセージをお願いします。

厳しいようですが、認定・専門看護師はなってからが勝負です。名前に憧れて取得することはお勧めしません。資格を得ることで自分は何がしたいのか、資格を得た後の目標をしっかりと考え臨んでほしいと思います。ただ、資格取得後は、たくさんの困難とともにやりがいも楽しさも感じられます。看護とは何かをしっかりと考えられる人に、ぜひ挑戦していただきたいです。

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