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専門・認定看護師インタビュー【糸魚川総合病院】

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0619532 更新日:2024年4月1日更新

専門・認定看護師インタビュー

タイトル

現在までの経歴を教えてください。

新潟県厚生連中央看護専門学校を卒業し、地元の糸魚川総合病院で働いています。内科病棟に9年間勤務して、2017年に8ヵ月にわたる感染管理認定看護師教育課程を修了しました。
糸魚川に戻ってからは外科病棟で勤務し、2018年に認定資格を取得、感染防止対策室専従として院内の感染予防や対策の立案などを行っています。

現在の専門・認定看護師としての仕事内容を教えてください。

院内ラウンドや、医療関連感染サーベイランス、感染対策の実践・指導・相談など、専従として組織横断的に活動しています。例えば、感染症対応で医師や看護師らが着用するアイガードや手袋、マスク、長袖ガウンの着脱法です。手順を間違えると感染の危機にさらされたり、周囲の環境を汚染してしまうので、繰り返し指導しています。
院内だけでなく、高齢者福祉施設や障害者施設などから研修講師の依頼を頂くこともあり、行政と連携しながら地域の感染対策にも関わっています。

その専門・認定の資格取得を目指されたきっかけを教えてください。

内科病棟で看護部感染対策委員として活動している時に、インフルエンザや     職場                                                        薬剤耐性菌への対応に苦慮したことが目指すきっかけです。
学習会を開催したり、日々の看護を行っていく中で、自分の実施している対策                                                  のエビデンスをより深く学びたいと思いました。また、新人の頃からお世話にな                                            った師長が感染管理認定看護師の資格を取得していたのも、決意するうえで                                             きっかけになりました。

思い立ってから資格取得までの流れ、経緯を教えてください。

まずは、院内全体の感染対策の実践部隊であるICT委員会に所属しました。1年間かけて院内ラウンドや委員会に参加し、実践を重ねる中でわからないことは参考書で調べたり、先輩の感染管理認定看護師に聞いたりしました。
教育課程入試には、筆記試験と面接、小論文があります。入試前の3ヵ月間は、仕事が終わった後や休日を利用して、参考書を読んだり過去の入試問題に関連する所を調べてまとめたりしていました。普通に病院で働いていたらそこまで深く知らないようなことも学べました。

資格取得に際して、大変だったことを教えてください。

教育課程でのレポートやテストなど課題をクリアするのが大変でした。日々何かに追われ、気づくと日にちが変わっていたこともよくありましたね。専門用語など覚えなければならないことが多く、菌の名前などは一覧を書き出し、トイレに貼るなどして覚えました。
神奈川でアパートを借りて8ヵ月間の教育課程に通いましたが、長期講習に関する内規の適用や、住宅手当、糸魚川市の助成制度など経済的な支援があり、勉強に集中できました。

その大変だったことをどのように解消されましたか?職場のサポート等があれば合わせて教えてください。

教育課程では仲間と一緒に課題や悩みなどを話し合って解決したり、    職場                                                    ときには励まし合ったりしました。20代から50代まで年齢もバラバラで                                                            すが「みんなで受かろうね、頑張ろうね」という感じでした。その時のネ                                                     ットワークには今でも助けられています。
職場の上司や同僚からの応援も本当に力になりました。データ収集の                                                     ために自施設に帰った時は、声をかけてくれたり体調を気遣ってくれた                                                        り、精神的にも支えて頂きました。

資格取得前と後で、一番変わったと思うこと、良かったことを教えてください。

物事をより広い視点でとらえ、考えるようになったのは良かったと思います。看護師だけでなく、多職種との関わりが増えたので、その部署の特性などを考えながら、様々な視点で物事を考えられるようになりました。また、専従として院内研修の講師を務める機会もあり、多くの方に顔を覚えてもらえるようになりました。
きちんとエビデンスを調べて、正しく理解してもらえる形で発信するなど、発言や行動に対して強く責任を感じます。ただそれに伴い、やりがいも大きくなりました。

将来のキャリアプラン、または目標、夢を教えてください。

新型コロナウイルスという未知の感染症の流行を経験したことで「患者さんと職員を感染から守る」という意識が以前より強くなりました。まずは院内での対策をブラッシュアップし、患者さんや職員にとってより安全で安心な病院を目指したいです。
これまで感染症対策で重視されるのは病院や高齢者施設でしたが、新型コロナウイルス感染症は誰もが恐怖を感じ、多くの方が対策を求められる感染症でした。今後は医療・福祉施設だけでなく、教育機関や企業など地域の感染対策の底上げとなるような活動も行っていきたいです。

専門・認定看護師を目指されている皆さんへ、メッセージをお願いします。

専門的知識・技術を持つことで、求められる事や果たさなければならない役割も増え、大変な点が多いのは事実です。しかし、自分が学んできたことを活かし、結果が得られた時はそれ以上に達成感ややりがいを感じます。
目指すきっかけや興味のある分野は人それぞれだと思いますが、「患者さんやスタッフのために…」という思いは皆さん一緒かと思います。是非その気持ちを大切に、より良い看護のためにともに頑張っていきましょう!

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