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3月6日(木曜日)に、東本町小学校5年生の皆さんが地すべり資料館を訪れ、自然災害について学びました。
約70名の児童の皆さんにお越しいただき、3班に分かれて実験や映像、パネルにより自然災害について楽しく学習してもらいました。
はじめに、地すべり博士(妙高砂防事務所職員)が、上越地方の地質の特徴と、地すべりが起こる仕組みについて説明しました。「日本一の地すべり地帯」と言われる上越地方はフォッサマグナ(大きな溝)上に位置しています。海底にたまった砂と泥の地層が隆起して地盤がつくられたために、上越地方の大地は風化しやすい弱い地質となっており、そうした地質に雨や雪がしみ込むことで地すべりが発生するということを学んでいただきました。
次に、地層・液状化実験、「自然災害から命を守る」DVD鑑賞及び「人柱伝説」DVD鑑賞を3班で順番に行いました。
地層・液状化実験では、まず、地層が海の中でどのようにつくられるのか、模型を用いて実験を行いました。重さの異なるビーズと石を筒の中に入れると、水の中できれいに層に分かれました。
次に、街をイメージした模型を用いて液状化実験を行いました。両側からの振動によって水が浮き出てきて建物が傾いてしまう様子に、生徒の皆さんからは驚きの声が上がっていました。
「自然災害から命を守る」DVDは、妙高砂防事務所で作成したものですが、過去に発生した自然災害の映像を多用しています。怖い場面もあったかと思いますが、メモを取りながら皆さん真剣に視聴していました。
「人柱伝説」DVDは、地すべり資料館がある猿供養寺地区に伝わる人柱伝説のアニメです。自らが人柱となることで地すべりを鎮めた僧侶の伝説はこの地に昔から伝えられてきました。
最後には、館内を自由に見学してもらいました。土砂災害の模型に触ったり、資料館の外にある人柱供養堂に行ったりと、皆さん積極的に学習していただきました。
本日学習していただいた地震や津波、土砂災害などの自然災害は、すべて上越地域でも起こりうるものです。日頃から備えておくことが、災害時に命を守ることに繋がります。ぜひ家族や友達とも来館し、防災等に関する理解を深めていただけると嬉しいです。
またのご来館をお待ちしております!
妙高砂防事務所は、地すべり資料館(板倉区猿供養寺)を利用した、「自分の命は自分で守る」ための防災教室を開催しています。災害や対策工事についてのパネル展示、模型を使った実験などにより、自然災害について分かりやすく学ぶことができます。防災意識の向上につながりますので、ぜひご来館ください!
地すべり資料館のページはこちら!