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2月19日(水曜日)に、保倉小学校4・5年生の皆さんが地すべり資料館を訪れ、自然災害について学習を行いました。
はじめに、1階シアタールームにて「自然災害から命を守る」DVDを視聴し、映像を通じて、様々な自然災害の発生時に命を守る方法を学びました。皆さんメモを取りながら、真剣に視聴していただきました。
また、保倉小学校の校区には保倉川と桑曽根川が流れており、大雨が降った場合には洪水や浸水が想定されています。保倉小学校周辺のハザードマップを見てもらいながら、「避難指示」が出た際には直ちに避難するよう、地すべり博士(妙高砂防事務所職員)が説明しました。
その後、上越地方の地形の成り立ちと土砂災害について博士が講座を行いました。上越地方が日本有数の「地すべり多発地帯」であることや、過去に起こった地すべり被害にも触れたほか、生徒さんから「地すべりが起こりやすい場所」について質問いただきました。
また、保倉川の遊水池や猿又川の砂防えん堤など、上越市内で行われている災害対策の事例についても紹介があり、「自分の家の近くだ」という反応や、先生からも「工事を担当しているのは県ですか、市ですか」と質問が挙がりました。学校の授業で習ったことも思い出しながら聞いていただき、自然災害への理解を深められたことと思います。
講座の次は、地層実験と液状化実験を行いました。地層実験では、水の中で砂粒や泥が重いものから沈んでいき、層状に堆積する様子を観察しました。液状化実験では、地震が発生した際に地中の水が地上に上がって、建物が傾いたりマンホールが地表に浮上したりする様子を模型で再現しました。どちらの実験も、皆さん興味津々に博士の話を聞いていました。
さらに、地すべり資料館のある板倉区猿供養寺地区に古くから伝わる「人柱伝説」に関するアニメを観て、自ら人柱となり地すべりを止めたとされる僧侶の伝説についても学習し、その僧侶のお骨を祀った人柱供養堂を見学しました。
最後に、雪崩に巻き込まれて埋まってしまった場合の捜索方法について、屋外でビーコンとゾンデ棒を用いて説明しました。雪の中に埋まったぬいぐるみに近づいていくとビーコンの音が変わることや、ぬいぐるみにゾンデ棒を刺したときの雪との感触の違いなど、1人ずつ体験してもらいました。
長時間の学習でしたが、集中して博士の話を聞き、実験にも積極的に参加する皆さんの様子が印象的でした。
館内には他にもパネルや模型や映像資料がありますので、家族や友達とも来館し、防災等に関する理解をさらに深めていただけると嬉しいです。またのご来館をお待ちしております。
妙高砂防事務所では、地すべり資料館(板倉区猿供養寺)を利用した「自分の命は自分で守る」ための防災教室を開催しています。災害や対策工事についてのパネル展示、模型を使った実験などにより、自然災害について分かりやすく学ぶことができます。
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