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【妙高砂防】上越市立板倉小学校(4年生)の皆さんを対象に防災教室を実施しました

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0697772 更新日:2024年10月15日更新

 10月4日(金曜日)に、板倉小学校4年生の皆さんが地すべり資料館を訪れ、自然災害について学びました。
​ 昨年度に引き続き2回目の来館ということで、今回は地すべりを含めた3つの土砂災害に関して、より詳しく学習していただきました。

当日の様子

 始めに、1階シアタールームで「自然災害から命を守る」DVDを視聴しました。映像では様々な自然災害から命を守る方法について、博士と地すべりくん(地すべり資料館マスコットキャラクター)が説明しています。視聴後は「怖かった!」という声がたくさん上がり、地すべり博士(妙高砂防事務所職員)から「恐ろしい災害から命を守るには、安全な場所に逃げることが大切」「住んでいる地域のハザードマップを平時から確認しておきましょう」と説明がありました。

 続けて、上越地方の地質の成り立ちや、三つの土砂災害について博士から解説を受けました。土砂災害には「がけ崩れ」「土石流」「地すべり」の3種類があることを過去の災害事例をもとに紹介し、そのうち平成24年に国川で起こった地すべりについて詳しく学びました。つい12年前に上越市で大きな地すべりがあったことに、皆さんとても驚いている様子でした。


      板倉地域の土砂災害ハザードマップを見せている様子   新潟で起こったがけ崩れの事例


 次に、地層実験と液状化実験の2種類の実験を行いました。一つ目の地層実験では、重さの異なるビーズと石を水の中に入れ、層ができていく様子を観察してもらったほか、層になった砂や泥が「造山運動」によって隆起するさまを模型で見てもらいました。二つ目の液状化実験では、振動によって土の中から水が出てくる様子を観察した後、地すべり博士から液状化の仕組みについて説明を受けました。実験を通して、土砂災害の発生しやすい地盤のでき方や、液状化のメカニズムについて理解できたことと思います。

      地層実験の様子   造山運動について模型を用いて説明している様子  

       液状化実験の様子   液状化の仕組みについてパネルを用いて説明する様子

 さらに、地すべり資料館のある板倉区猿供養寺地区に古くから伝わる「人柱伝説」に関するアニメを観て、自ら人柱となり地すべりを止めたとされる僧侶の伝説について学習しました。アニメに出てきた「四十八叩きの秘宝」は、地面に杭を打ち付けて地すべりを抑止する、現在の「杭工」と同様のものです。アニメを観た後は、現代の土砂災害防止工事について模型により学ぶとともに、僧侶の遺骨が祀られている人柱供養堂を参拝してもらいました。

        人柱伝説のDVDを視聴する児童  土砂災害の模型を観察する児童

               人柱供養堂を見学する児童

 見学の最後に博士への質問を伺ったところ、たくさんの手が挙がり「上越市の地すべりはこれまでに何件くらい起こっていますか」「最近起きた一番大きい土砂災害は何ですか」など、さまざまな質問をしてくれました。自分たちが暮らす地域の自然災害について、今回の来館をきっかけに関心を持っていただけたのであれば嬉しいです。

 今日学んだことは、ご家族やお友達とも共有していただければと思います。館内には他にもパネルや映像資料がありますので、ぜひまたご来館ください。

地すべり資料館での防災学習について

 妙高砂防事務所は、地すべり資料館(板倉区猿供養寺)を利用した、「自分の命は自分で守る」ための防災教室を開催しています。災害や対策工事についてのパネル展示、模型を使った実験などにより、自然災害について分かりやすく学ぶことができます。皆様のご来館をお待ちしております。
地すべり資料館のページはこちら!

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