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10月3日(木曜日)に、明治小学校4年生の皆さんが地すべり資料館を訪れ、自然災害について勉強しました。
液状化の仕組みや地層についてなど、興味を持ったことについて質問したり、タブレットで記録をとったりと、積極的に学んでくれました。
はじめに、シアタールームで「自然災害から命を守る」DVDを視聴しました。DVDには地震や洪水、土砂災害の実際の映像を多用しており、特に東日本大震災の映像や、能登半島地震の際に上越市で観測された津波の映像を見たときはざわめきが起こっていました。恐いと感じる部分もあったかと思いますが、皆さん真剣に視聴してくれました。
次に、上越地方の地質の特徴や地すべりが起こる仕組みについて、地すべり博士(妙高砂防事務所職員)が説明しました。フォッサマグナに堆積した砂や泥が「造山運動」によって隆起したことで、上越地方の大地ができたことや、その過程で信濃川の向きが変わったという話には興味津々な様子で、博士にどんどん質問をする姿が印象的でした。
次に2階の実験コーナーへ移動し、3Dメガネをかけて地形図を見たり、実験や模型の見学を行ったりしました。
一つ目の実験では、大きさの異なるビーズや小石が水の中でどのように堆積するかを観察しました。ビーズはどんなふうになったかな?という博士からの質問に対し、「ビーズ、大きい石、小さい粒の順番に積もっています!」と答えてくれました。実験を通して、重たいものから沈んでいき地層になっていく様子を学習することができました。
二つ目の実験では、地震によって液状化が起こる仕組みを学びました。水を含んだ砂の上に家やビル等を設置した装置を両側から叩くことで、地面に振動が伝わり、地表に水が出てくる様子を観察しました。実験の後には、博士から「液状化しやすさマップ」について説明があり、自分たちの小学校近辺の液状化のしやすさや、能登半島地震で液状化の被害があった新潟市のマップを確認しました。
実験のあとは、模型コーナーで土石流やがけ崩れが発生するところを見てもらいました。砂防えん堤によって土砂がせき止められる様子には、「すごい!」と声が上がっていました。
最後に、地すべり資料館がある猿供養寺地区に伝わる「人柱伝説」についてのDVDを鑑賞しました。実際に人柱となった僧侶のお骨が祀られている人柱供養堂の見学も行い、伝説が実際に起こった事実であることを学びました。
見学の最後には、資料館を訪れた感想も発表していただきました。学校に戻ってからは防災新聞も作成されるとのことで、今回の防災教室が自然災害等についての学びの一助になれば幸いです。
館内には他にもパネルや模型や映像資料がありますので、ぜひご家族やお友達とも来館してください。
またのご来館をお待ちしております!
妙高砂防事務所は、地すべり資料館(板倉区猿供養寺)を利用した、「自分の命は自分で守る」ための防災教室を開催しています。災害や対策工事についてのパネル展示、模型を使った実験などにより、自然災害について分かりやすく学ぶことができます。防災意識の向上につながりますので、ぜひご来館ください。
地すべり資料館のページはこちら!