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9月20日(水曜日)に、南本町小学校5年生の皆さんが地すべり資料館を訪れ、自然災害について学びました。
はじめに、シアタールームで「自然災害から命を守る」DVDを視聴しました。映像では地すべりだけでなく、地震や洪水などの自然災害から命を守る方法について、博士と地すべりくん(地すべり資料館マスコットキャラクター)が説明しています。東日本大震災の映像や新潟・福島豪雨の画像など災害の様子をたくさん観ていただきました。恐いと感じる部分もあったかと思いますが、皆さん真剣に視聴してくれました。
また、地すべり博士(妙高砂防事務所職員)から「上越地方の地質の成り立ち」と「地すべりのしくみ」について説明しました。なんと新潟県の地すべりの発生件数は19年間ほとんど1位!!2位となったのは2回だけ!県内でも地すべりは上越地方で多く発生しています。上越地方は地層が新しく十分に固まっていないため、日本一の地すべり地帯となっていることを説明しました。
次に、実験を行いました。海の中で地層がどのようにできるか、模型を用いて実験しました。重さの異なるビーズと石を筒の中に入れ、「どうなってるかな?」との博士からの質問にそれぞれ発言しながら一緒に考えてくれました。
左下の画像は造山運動について説明しているところです。雨が降ると土砂が流れ、重い物から沈んで地層ができること、その地層が動いて山がつくられる造山運動を分かったもらえたことと思います。
実験の2つ目として、右下の画像の液状化実験を行いました。液状化とは、地下水位の高い砂地盤が地震の振動により液体状になる現象です。学校では「水の動き」について勉強されているとお聞きしました。学校の勉強にもお役立ていただければ嬉しいです。
最後に、地すべり資料館がある猿供養寺地区に伝わる人柱伝説についてDVDを鑑賞した後、館外にある人柱供養堂を参拝しました。供養堂には、昔からこの地区で多発していた地すべりをとめるために人柱になった僧侶の遺骨が今も祀られています。
本日は上越地方で発生しやすい災害やハザードマップについても学習してもらいました。ぜひ、お家に帰ってからご家族でハザードマップを見てみてください。そして、自然災害が発生したらいつ逃げるのか、どこに逃げるのか、家族で考えてもらいたいと思います。館内には他にもパネルや模型、映像資料もありますので、ご家族でもご来館をお待ちしています!
自然災害は地球の営みの一つであり、個人で防ぐことはできません。大切なことは、「油断大敵!」、「過去の災害から学ぶこと」、「日ごろの備えと早めの避難」です。災害発生場所に居合わせてしまっても、命を守ることができるよう、本日の来館で学習したことを役立てていただければ嬉しいです。
妙高砂防事務所は、地すべり資料館(板倉区猿供養寺)を利用した、「自分の命は自分で守る」ための防災教室を開催しています。災害や対策工事についてのパネル展示、模型を使った実験などにより、自然災害について分かりやすく学ぶことができます。防災意識の向上につながりますので、ぜひご来館ください!
地すべり資料館のページはこちら!