ページ番号を入力
本文
10月22日(水曜日)に、中郷小学校4年生の皆さんが地すべり資料館を訪れ、自然災害について学びました。
はじめに、シアタールームで「自然災害から命を守る」DVDを鑑賞しました。映像では地すべりだけでなく、地震や洪水などの自然災害から命を守る方法について、博士と地すべりくん(地すべり資料館マスコットキャラクター)が説明しています。皆さんとても集中して視聴していただきました。
続けて、地すべり博士(妙高砂防事務所職員)から「上越地方の地質の成り立ち」と「地すべりのしくみ」について解説を受けました。
次に2階へ移動し、2つの実験を行いました。初めに、水の中で地層がどのようにできるか、ビーズや小石を用いて実験しました。実験のお手伝いには全員が「やりたい!」と手を挙げてくれ、実験結果について博士から「どうなってるかな?」と質問があった際にも、それぞれ気づいたことを発言してくれました。
実験の2つ目として、街の模型を用いた液状化実験を行いました。ここでも、「建物が倒れた」「釣りのウキが出てきた」など、観察して分かったことを教えてくれました。博士からは、「地下水位の高い砂地盤が地震の振動を受けることで液状化が発生する」ことや、「人工的に埋め立てた土地などでは液状化が起きやすい」ことについてもお話がありました。
また、雪崩発生装置の観察も行いました。雪崩が起きるところを見て「こわい!」という声が挙がっていましたが、博士が「実際の雪崩は新幹線と同じくらいのスピードで迫ってくることもある」と伝えると、さらに驚いた様子でした。
実験の後は、地すべり資料館がある猿供養寺地区に伝わる人柱伝説についてDVDを鑑賞し、続けて土砂災害についての講座を受けました。博士からは、過去に発生した「がけ崩れ」「土石流」「地すべり」の事例の紹介のほか、ハザードマップについても解説がありました。
さらに、館外にある人柱供養堂にも参拝しました。供養堂には、昔からこの地区で多発していた地すべりを止めるために人柱となった僧侶の遺骨が今も祀られています。
最後は再び資料館へ戻り、館内を自由に見学しました。土砂災害の模型を触ったり、パズルやクイズで遊んだりと、展示物を目いっぱい楽しんでいただきました。
ボリュームたっぷりの防災教室でしたが、皆さん集中して聞いていただきありがとうございました。
自然災害は地球の営みの一つであり、個人で防ぐことはできません。大切なことは、「過去の災害から学ぶこと」、「日ごろの備えと早めの避難」です。災害発生場所に居合わせてしまっても、命を守ることができるよう、本日の来館で学習したことを役立てていただければ嬉しいです。
地すべり資料館(板倉区猿供養寺)では、災害や対策工事についてのパネル展示、模型を使った実験などにより、自然災害について分かりやすく学ぶことができます。また、妙高砂防事務所は、地すべり資料館を利用した「自分の命は自分で守る」ための防災教室を開催しています(小中学校や町内会の皆様より多くご利用いただいております)。防災意識の向上につながりますので、ぜひご来館ください!
地すべり資料館のページはこちら!