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10月16日(木曜日)に、明治小学校3・4年生の皆さんが地すべり資料館を訪れ、自然災害などについて学びました。
大きな挨拶とともに資料館へやって来た皆さんは、館内の展示物に興味津々な様子で、地すべり博士(妙高砂防事務所職員)の呼びかけにも元気に答えてくれました。
はじめに、1階シアタールームにて「自然災害から命を守る」DVDを視聴し、様々な自然災害が起きる原因や、災害時に取るべき行動について学びました。過去に発生した自然災害の映像が流れ、怖い場面もあったかと思いますが、皆さんメモを取りながら、集中して鑑賞していました。
DVDを観た後は、地すべり博士の講座を聞いていただきました。上越地方の地質の特徴や、土砂災害の種類、地すべりが発生するしくみなどについて、博士から説明を受けました。
次に2階へ移動し、実験を行いました。
1つ目の地層実験では、砂粒に見立てたビーズや小石を水の中に流し入れ、どのように堆積するかを確認しました。博士が「気づいたことはありますか?」と聞くと、「大きいものが下で、小さいものが上に来ている」、「石が下に積もって、水が上に来ている」と答えてくれました。重さが異なる土や石が積み重なって地層になる様子を、実験を通して学べたことと思います。
2つ目の液状化実験では、土の上に作った街の模型に振動を起こすことで、砂地盤で地震が発生したときに何が起こるかを観察してもらいました。ここでも、「水が出てきた」、「ボールみたいなものが浮かんできた」など、観察して分かったことを積極的に教えてくれました。また、博士からは「液状化しやすさマップ」についても紹介があり、明治小学校があるエリアの液状化の危険度を皆さんで確認してもらいました。
続けて、地すべり資料館がある猿供養寺地区に伝わる「人柱伝説」についてのアニメを鑑賞しました。皆さん真剣に見ていただき、博士から実際にお坊さんの骨がこの地域から見つかったと説明があると、驚きの声があがっていました。
その後は再び1階へ戻り、実験で確認した液状化の発生のしくみや、平成24年の板倉区国川地区の地すべり被害などについて、地すべり博士から解説を受けました。博士からは、災害に備えて、「おうちの人と一緒にハザードマップを確認してください」とのお話もありました。
また、館内の展示物を見学したり、記念スタンプを押したりする場面もあり、短い時間の中でも資料館を楽しんでいただけたようでした。
そして最後は外に出て、人柱となったお坊さんのお骨が祀られている人柱供養堂の見学を行いました。
今回ご紹介できなかったパネルや模型、映像資料等については、家族や友達と見に来ていただければと思います。
またのご来館をお待ちしております。
地すべり資料館(板倉区猿供養寺)では、災害や対策工事についてのパネル展示、模型を使った実験などにより、自然災害について分かりやすく学ぶことができます。また妙高砂防事務所では、地すべり資料館を利用して、団体の方向けの防災教室を開催しています。防災意識の向上につながりますので、ぜひご予約ください。
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