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9月29日(月曜日)に、八千浦小学校6年生の皆さんが地すべり資料館を訪れ、自然災害について学びました。
皆さん資料館に来るのは初めてとのことで、熱心に説明を聞いていただきました。
はじめに、シアタールームで「自然災害から命を守る」DVDを視聴しました。映像では、地すべり、地震、洪水などの自然災害から命を守る方法について、博士と地すべりくん(地すべり資料館マスコットキャラクター)が説明しています。皆さん真剣に視聴している様子でした。
映像を見た後は、妙高砂防事務所職員扮する「地すべり博士」から、上越地方の地形の成り立ちや、3つの土砂災害(土石流、がけ崩れ、地すべり)について講義を受けました。「日本一の地すべり地帯」と言われる上越地方は、海底にたまった砂と泥の地層が隆起してできたものであるため、弱い地質となっています。また、実際の災害の事例として、平成24年3月に国川地区で発生した地すべり被害についても解説がありました。
その後、2班に分かれて、この地域に伝わる伝説についての学習と、模型を用いた実験を交互に行いました。
実験では、まず地層が海の中でどのようにつくられるのかについて学習しました。重さの異なるビーズと石を、水の入った筒の中に入れ、どのようになるか観察してもらったところ、「いちばん大きいものが下に来ている」、「層が分かれている」と意見が出ていました。
次に、液状化の実験を行いました。液状化とは、砂地盤に含まれる水が地震の振動により表面に押し出され、地面が液体状になる現象です。街をイメージした模型を叩いて揺らしてもらい、地面から水が出てきたり、建物が倒れたりする様子を確認しました。また博士からは、液状化しやすさマップについての紹介もありました。八千浦小学校周辺が危険度2に相当することを聞くと、驚く声があがっていました。
伝説についての学習では、地すべり資料館がある猿供養寺地区に伝わる「人柱伝説」についてのDVDを鑑賞しました。
2班に分かれた学習の後は、再び1階に降り、ハザードマップについての講義を受けました。八千浦小学校があるエリアの土砂災害、津波、洪水のハザードマップを実際に見て、「津波発生時は小学校へ避難すること」「小学校近くの関川が氾濫すると、小学校周辺は浸水の恐れがあること」などを確認してもらいました。
最後には、館外にある人柱供養堂を参拝しました。供養堂には、DVDにも登場した、地すべりを止めるために人柱となった僧侶の遺骨が祀られています。
盛りだくさんの内容でしたが、集中して聞いていただきありがとうございました。
博士から「自分の身を守るためには、早めの避難が大切」「災害があった時の避難経路をおうちでも確認してほしい」と話があったとおり、今回学んだことを、ご家族やお友達とも共有していただければと思います。
ぜひまた地すべり資料館にお越しください。
妙高砂防事務所では、地すべり資料館(板倉区猿供養寺)において、団体の方向けに「防災教室」を開催しています。災害や対策工事についてのパネル展示、模型を使った実験などにより、自然災害について分かりやすく学ぶことができます。防災意識の向上につながりますので、ぜひご利用ください。
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