【新津】早出川ダム最新情報　～今日の早出川ダム（平成29年10月18日）

印刷文字を大きくして印刷ページ番号：0055112 更新日：2019年3月29日更新

こんにちは、早出川ダム管理所（新津地域整備部　ダム管理課）です。
早出川ダムでは洪水調節、特定かんがい用水などの安全･安心はもとよりダムによる地域振興を目指しています。

早出川ダムとダム周辺の最新情報を随時お伝えしていきます。

これからも「早出川ダム最新情報」へのアクセスを宜しくお願いします。

ダム管理所屋上より貯水池上流を望む　紅葉が始まっています（平成29年10月18日撮影）

ダム管理所屋上よりダム前公園方向を望む（平成29年10月18日撮影）

早出川ダム流況・気象情報

　今日の早出川ダムの状況（9時現在）

天気　晴れ
貯水位　EL．164.52m
流入量　5.91立方メートル/s
放流量　7.92立方メートル/s
気温　14.2℃
水温　15.8℃
気圧　1004.6hpa
雨量（換算・24時間累計）　0.0mm
積雪　0cm

表の解説

早出川ダムでは、色々な気象用観測機器があり、上表のデータは全てダム地点での観測数値です。

天気　ダム管理所から見る天気。
貯水位　ダム貯水池の水位。（数値は標高を表している。新潟県庁の地盤の標高はEL3.6m）
流入量　貯水池に流れ込んでくる河川水の量のこと。流入量を直接測定することは出来ないので、貯水位や放流量等から計算して算出している。
放流量　発電やゲート等の操作によりダムから下流に放流する河川水の量。
気温　ダム構内の百葉箱にある気温計による測定値。
水温　ダム貯水池の水面下50cmでの水温。
気圧　ダム構内の百葉箱にある気圧計による測定値。（単位のhPaは「ヘクトパスカル」と読む。地球上の海抜面の大気圧を平均した標準大気圧は1013hPa）
雨量　ダム管理所屋上にある雨量計による測定値。
積雪　ダム構内にある超音波式積雪計の測定値。

【安心・安全】早出川ダムの役割と効果について（洪水調節編）

平成29年7月18日の早出川の流量状況の画像
平成29年7月18日の早出川の流量状況

平成29年7月18日　午前8時頃の雨雲レーダー（線状降水帯が早出川ダム方向に流れています）

早出川ダムは多目的ダムですが、一番大きな役割に洪水調節があります。
毎年、ニュースでは台風や梅雨前線による大雨での洪水被害が報道され、特に近年よく耳にする線状降水帯では、大水害がおきています。

早出川ダムでも今年の7月18日（火曜日）には、線状降水帯による大雨のため総雨量約194mmとなり、既往最大流入量951立法メートル/sを記録しました。

新潟地方気象台からは、17日23時36分に大雨警報（五泉地域）が発令、18日3時10分には洪水警報（五泉地域）が発令されました。
五泉市役所からは、善願水位観測所の水位が上昇し、避難判断水位、氾濫危険水位を超えたため、五泉市内全域に18日9時5分に避難勧告が発令されました。

善願水位観測所での流量は1,300立法メートルが流れていますが、早出川ダムでは流入量950立法メートル/sのうち650立法メートル/sを貯水池にためて、最大300立法メートル/sの放流です。そのため、貯水池に450万立法メートルの水を貯留しました。

残りの1,000立法メートル/s（1300立法メートル-300立法メートル）は杉川・仙見川・本川残留域からの流量と考えられます。
善願での流下能力は1600立法メートル/sであり、堤防の残りの流下能力300立法メートル/s（1600立法メートル/s-1300立法メートル/s）以上に早出川ダムでのカット量（650立法メートル/s）が大きいことからも、早出川ダムが下流地域の洪水被害を防ぐために大きな役割を担って、効果をあげていることがわかります。

（関連記事として、平成29年7月19日と21日の早出川ダム最新情報を下記リンクからご覧ください）

平成29年7月18日の降雨によるダム貯水池の水位上昇状況の画像
平成29年7月18日の降雨によるダム貯水池の水位上昇状況