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新潟県環境賞第30回記念特別賞 受賞者の活動紹介
今年度、新潟県環境賞が第30回を迎えたことを記念し、これまでに新潟県環境賞を受賞され、現在も継続されている活動のうち、特色のある活動や発展性のある活動に「新潟県環境賞第30回記念特別賞」が贈られました。
受賞された皆さんの活動を紹介しています。
新潟県環境賞第30回記念特別賞:星 麻衣さん

△魚沼市環境教室:グループワーク
子どもたちの未来のために~地球温暖化を防ぐ環境教室~
活動の概要
私は現在の地球の様子、気候の変化に不安を感じています。このままでは明らかにこれまでと同じような状態では生活できないと感じています。子どもの未来は?地球の未来は?そんな思いでこの10年、活動を続けてきました。
「食い止めるためにできること」「今の環境と共存できるような柔軟な考えを持つために」など、きちんと自分事として捉え、考えられるように、そして、しっかり身につけてもらえるよう「後継者育成」に努めています。
未来を担う子どもたちを対象に「地球に優しい取り組み」に注目し、SDGs、エコ活動、木育、環境マークなど様々な視点から気候変動・地球温暖化について学ぶ環境教室を年4回実施しています。環境教室では、気づき、意識をすることで日常の色々な場面で自主的にエコな取り組みができるようになり、身近な人にも声がけができるようなテーマを毎回組み立て取り入れています。
2023年10月にフィリピンの植林ボランティアに私自身参加し、日本からの参加者や世界の人と地球温暖化について・森について語り合い、その様子を子どもたちに伝えることで、世界にも目が向くように働きかけました。小学生ばかりでなく、中学生にも考える時間をと3年前から各委員会や授業で「地球温暖化」について学ぶ時間を提供し、「これから」についてグループで話し合いシェアする時間を設けています。また、不登校の子どもたちにも「環境保全」について知ってもらうことで、違った視点から将来のことを考えるきっかけや生きる力として学んでもらえればと校外教育センターにて出前授業も行っています。
大人も自分事として考えてもらえるよう魚沼市の環境フェアにてチャリティや環境教室の活動発表を行ったり、市民向けの講座など開き啓発活動を年平均4~5回行っています。
私は、日々の生活の中で地道に行う活動こそが「エコ活」だと考え、ゴミの分別、節水、節電、マイバック、グリーンコンシューマーなど個人的にも取り組みを継続し、啓発活動は今年で11年目となりました。たくさんの人に地球温暖化防止について知ってもらい、考え、取り組んでもらえるようこれからも活動を続けていきます。
受賞者コメント
私自身、環境について学ぶことや、考えることが大好きで、知り得た情報や見つけたこと、編み出した工夫、アイディアをたくさんの人に知ってもらいたいと日々、ワクワクしています。
今年も小学生を中心に、たくさんの人と地球に優しい取り組みを行いました。継続して活動をすることは、とても大切だと感じています。これからも、気軽に誰でも環境について楽しく学べる機会をどんどん増やしていきます。


△市内中学校にて講話「私たちにできること」 △フィリピン:植林ボランティア
新潟県環境賞第30回記念特別賞:与板町ほたるを守る会

△千体川ホタル観賞祭でのホタル飛翔の様子
ホタルの生息する与板千体川の河川環境維持とホタルを起点とした与板町の活性化
活動の概要
与板の千体川に生息するホタルが舞う様子は、昔の里山の様子そのものだと思います。この良き里山の風物詩ともいえるホタルが舞う様子を未来の人々に受け継いで行くためにホタル生息環境の維持と、子供を中心とした与板地域内の人たちへのホタル知識の普及、また地域商店とホタル季節商材の共同開発を行い与板地域外からの集客により町の活性化を図っています。
・4月下旬 : 雨降りの夜にホタルの幼虫上陸を確認(毎年実施)
・5月中旬 : 千体川 春の河川清掃(護岸の草刈りと河川内に溜まったゴミの除去・・・毎年実施)
・5月下旬 : 千体川の水質調査(水温、pH、DO、CODの測定・・・毎年実施)
・5月下旬 : 長岡市立与板小学校3年生に「ホタル学習会」開催(毎年実施)
・5月下旬~6月下旬 : 千体川のホタル発生数の調査を毎日実施(毎年実施)
・6月上旬~下旬: 与板地域のBAR及びお茶店とホタルカクテルを毎年創作し期間限定で提供。
・6月上旬 : 地域イベント「キャンドルナイト@与板」でホタルバスツアーを開催(毎年開催)
・6月中旬 : 与板町ほたるを守る会主催の「ホタル観賞祭」を開催(毎年開催)
・7月23日: 長岡市立与板中学校1年生に与板のホタルについて学習会開催(今年から)
・7月26日: 与板コミュニティー事業と協力し千体川 親子水生生物観察会を開催
・10月下旬 : 千体川 秋の河川清掃(護岸の草刈りと河川内に溜まったゴミの除去・・・毎年実施)
当会の会員の年齢が上がってきていますが、与板地域の他の清掃活動を実施している団体に当会から協力参加し、お互いの団体で協力し合いながら活動を継続して行くようになってきました。ホタルだけでなく、与板全体を自然豊かできれいな街、そして魅力あふれる街になるように町全体で与板の自然環境を維持し、未来の人たちへ受け継いでいきたいです。
受賞者コメント
この度は新潟県環境賞第30回記念特別賞を受賞できたことをうれしく思います。与板千体川のホタルが舞う様子を後世に残して行きたいと思い環境維持に取り組んで来たことを誇りに思います。与板を良い街にしたいという同じ思いの清掃活動団体とお互いに協力できるようになってきたのはこの活動が終息することなく発展して行くことができる兆しだと思っております。これからも地域ぐるみでの環境保護活動に取り組んで行きます。

△ホタルが生息する千体川の河川清掃 △与板小学校3年生 ホタル学習会
過去の受賞者の紹介の紹介
報道発表 新潟県環境賞、エコ事業所、優良リサイクル事業所、環境保全ポスターコンクールの受賞者が決定しました







