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上越地域の感染症情報をお知らせします
新型コロナウイルス感染症について
感染性胃腸炎に注意しましょう
定点当たりの報告数が上越管内では12.33と先週と変わらず高くなっています。引き続き十分な注意が必要です。
感染性胃腸炎とは、細菌やウイルスなどの病原体による感染症です。ウイルス感染による胃腸炎が多く、毎年秋から冬にかけて流行します。原因となる病原体には、ノロウイルス(Noro virus)、ロタウイルス(Rota virus)などのウイルスのほか、細菌や寄生虫もあります。
感染経路は、病原体が付着した手で口に触れることによる感染(接触感染)、汚染された食品を食べることによる感染(経口感染)があります。
特別な治療法は無く、症状に応じた対症療法が行われます。
乳幼児や高齢者では下痢等による脱水症状を生じることがありますので早めに医療機関を受診することが大切です。特に高齢者は、誤嚥(おう吐物が気管に入る)により肺炎を起こすことがあるため、体調の変化に注意しましょう。おう吐の症状がおさまったら少しずつ水分を補給し、安静に努め、回復期には消化しやすい食事をとるよう心がけましょう。
感染予防として、トイレ後や調理・食事前には石けんと流水で十分に手を洗いましょう。カキなどの二枚貝を調理するときは、中心部まで十分に加熱しましょう。
また、ロタウイルス感染症については、令和2年10月から定期予防接種の対象疾患になりました。(令和2年8月以降に生まれた0歳児が対象。それ以前は任意接種。)1価ワクチンは2回、5価ワクチンは3回経口投与します。対象年齢になった方は、早めに接種することをお勧めします。
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インフルエンザの流行期に入りました。
定点当たりの報告数が上越管内では39.70と警報の基準値を超えました。注意が必要です。
(参考:流行期入りの目安 定点当たり報告数 1 注意報の基準 定点当たり報告数 10 警報の基準 定点当たり報告数 30(警報終息の基準 10 ))
感染経路としては、発病者の唾液や鼻汁への接触及び飛沫感染です。主に毎年12月頃から3月にかけて流行し、主な症状は、鼻水、くしゃみ、咳など一般的な風邪の症状に加え、38度以上の発熱や頭痛、関節痛、筋肉痛などの全身の症状が比較的急速に現れます。
また、気管支炎や肺炎、小児では中耳炎、熱性けいれんや脳症などを併発して、重症化することもあるため、高齢者や小児では特に注意が必要です。
予防として、外出後や食事前には手洗い、うがいをしっかりと行いましょう。また、咳やくしゃみなどの症状がある場合にはマスクを着用するなど咳エチケットを守りましょう。
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○警報発令(継続):大きな流行の発生・継続が疑われることを示します。
○注意報発令:流行の発生前であれば今後4週間以内に大きな流行が発生することを、流行の発生後であればその流行がまだ終わっていない可能性があることを示します。