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上越地域の感染症情報をお知らせします
新型コロナウイルス感染症に注意しましょう
令和5年5月8日より、新型コロナウイルス感染症は5類感染症となり、全数報告から定点報告へ変更になりました。
定点当たりの報告数が上越管内では13.13と減少していますが、引き続き十分な注意が必要です。
新型コロナウイルス(covid19)の感染によって起こる感染症で、飛沫感染、接触感染により感染が広がります。多くの場合、無症状または鼻水や咳、咽頭痛などの風邪様症状を伴う軽症が主ですが、38度以上の発熱頭痛、関節痛、倦怠感などの全身の症状が急速に現れます。
ほとんどは自然治癒すると言われていますが、重症例では急性呼吸窮迫症候群や敗血症、多臓器不全を伴うことがあります。
予防として、部屋の換気や外出後や食事前には手洗い、うがいをしっかりと行いましょう。また、必要時マスクの着用や、症状がある場合は咳エチケットを心掛けるなどの感染対策が推奨されています。
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A群溶血性レンサ球菌咽頭炎が流行しています
定点当たりの報告数が上越管内では8.40と増加し、警報基準を超えています。十分な注意が必要です。
感染経路としては、発病者の唾液や鼻汁への接触及び飛沫感染であり、小児(5~15歳)がもっとも頻繁にかかる細菌性感染症のひとつです。症状としては、咽頭痛、発熱、倦怠感、頭痛があり、小児では悪心、おう吐、腹痛がしばしば見られます。
予防として、外出後や食事前には手洗い、うがいをしっかりと行いましょう。また、咳やくしゃみなどの症状がある場合にはマスクを着用するなど咳エチケットを守りましょう。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の関連情報はこちらから
手足口病が流行しています
定点当たりの報告数が上越管内では6.00と増加し、警報基準を超えています。十分な注意が必要です。
手足口病は、口の粘膜や手のひら、足などに水疱性の発疹ができる感染症で、乳幼児を中心に主に夏季に流行します。発熱は全体の約3分の1に認められますが、高熱が続くことはあまりなく、数日間のうちに治癒する疾患です。
多くは軽症で済む疾病ですが、手足口病を発症後に髄膜炎、小脳失調症、脳炎、心筋炎などの合併症を併発することもあるため、頭痛や高熱の発症など症状が悪化する場合は医療機関を受診しましょう。
また、手のひらや足のほか、臀部にも水疱や潰瘍をつくり、快復後に爪が剥がれるような症状(爪甲脱落症)を起こすことがあります。
なお、大人に感染することもあるので、子供に限らず大人も感染予防に心がけてください。
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○警報発令(継続):大きな流行の発生・継続が疑われることを示します。
○注意報発令:流行の発生前であれば今後4週間以内に大きな流行が発生することを流行の発生後であればその流行がまだ終わっていない可能性があることを示します。