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【保環研】感染症情報(患者発生情報・病原体検出状況:新潟県)
【週報の概要】 令和6年第40週(令和6年9月30日~令和6年10月6日)
全数報告対象疾患
定点把握対象疾患
1位 手足口病(10.42):前週に比べ増加しました。
定点あたりの報告数が多い保健所管内は、十日町(31.50)、長岡(17.88)、糸魚川(12.00)です。
2位 新型コロナウイルス(3.79):前週に比べ減少しました。
定点あたりの報告数が多い保健所管内は、南魚沼(7.00)、長岡(5.77)、三条(4.38)です。
3位 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(2.53):前週に比べ増加しました。
定点あたりの報告数が多い保健所管内は、村上(9.00)、三条(6.40)、上越(4.00)です。
全県に警報を発令している疾病:
〇手足口病(警報基準5、終息基準2)
国の示す警報基準以上となった管内のある疾病:
○A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(警報基準8):村上
○手足口病(警報基準5):新潟市、新発田、三条、長岡、十日町、柏崎、糸魚川、村上、上越
定点あたり報告数とは?
定点把握疾患では、あらかじめ指定した医療機関(定点)から患者数が報告されます。
定点からの報告数の合計を、定点数で割った数が、「定点あたり報告数(人/定点)」です。
この数値により、感染症の流行状況を把握します。
疾患によって、週単位で集計するものと月単位で集計するものがあります。
今週のトピック
◆基本的な感染対策をお願いします。
〇発熱や咳などの症状がある場合は、外出を控えてください。
〇やむを得ず外出される場合にはマスクを着用するとともに、
手洗いの励行など基本的な感染対策の徹底をお願いします。
◆手足口病の警報を発令しています。(別紙1参照)
〇定点当たりの報告数が全県で10.42と前週の10.09に比べ増加しました。
国の示す警報基準(定点当たり5)を超えています。
〇乳幼児を中心に流行します。
大人に感染することもあるので、子供に限らず大人も感染予防に心がけてください。
〇食事の前、遊んだ後、トイレの後、帰宅後など、普段から石けんと流水による手洗いを行いましょう。
〇オムツ等の処理の際は、排泄物が周囲につかないように注意し、処理後はしっかりと手を洗いましょう。
〇タオルの共用は避けましょう。
◆全国でマイコプラズマ肺炎が流行しています。(別紙2参照)
〇マイコプラズマ肺炎は「肺炎マイコプラズマ」という細菌に感染することによって起こる呼吸器感染症で、
小児や若い人の肺炎の原因として比較的多いものの一つです。
〇全国では、過去5年の同時期の平均と比較してかなり多い状況となっており、厚生労働省は
令和6年10月8日付けで都道府県に対して注意喚起を行っています。
〇県内でも定点当たりの報告数が全県で0.92と例年に比べ多い状況となっています。
うがい・手洗いや咳エチケットなどの基本的な感染対策を心掛けましょう。
別紙2 マイコプラズマ肺炎について [PDFファイル/138KB]
◆梅毒の届出がありました。(別紙3参照)
〇性交渉により感染します。性交渉の際にはコンドームを使用しましょう。
【新潟県感染症対策・薬務課 週報速報版】 詳細なデータをご希望の方はこちらをクリックしてください
患者報告数の時間的・地域的状況
時間的状況
地域的状況
病原体検出状況
感染症発生動向調査に基づき、医療機関から提供された検体について病原体検出を行った結果を
掲載しています。
病原体検出状況(2020年~2024年8月) [PDFファイル/146KB]
対象疾病一覧
届出基準および届出様式は、下記のホームページをご覧下さい。
厚生労働省ホームページ:感染症法に基づく医師の届出のお願い<外部リンク>
国立感染症研究所感染症情報センター<外部リンク>
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