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【保環研】感染症情報(患者発生情報・病原体検出状況:新潟県)
【週報の概要】 令和7年第11週(令和7年3月10日~令和7年3月16日)
全数報告対象疾患
定点把握対象疾患
1位 感染性胃腸炎(6.64):前週に比べ減少しました。
定点あたりの報告数が多い保健所管内は、糸魚川(28.50)、上越(13.20)、魚沼(12.50)です。
2位 インフルエンザ(5.86):前週に比べ増加しました。
定点あたりの報告数が多い保健所管内は、長岡(11.31)、新発田(10.86)、新潟市(6.54)です。
3位 新型コロナウイルス感染症(4.74):前週に比べ減少しました。
定点あたりの報告数が多い保健所管内は、新発田(6.71)、上越(6.00)、新潟市(5.83)です。
全県に警報を発令している疾病:
なし
国の示す警報基準以上となった管内のある疾病:
○A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(警報基準8):上越
○感染性胃腸炎(警報基準20):糸魚川
○伝染性紅斑(警報基準2):上越
定点あたり報告数とは?
定点把握疾患では、あらかじめ指定した医療機関(定点)から患者数が報告されます。
定点からの報告数の合計を、定点数で割った数が、「定点あたり報告数(人/定点)」です。
この数値により況を把握します。
疾患によって、週単位で集計す、感染症の流行状るものと月単位で集計するものがあります。
今週のトピック
◆基本的な感染対策をお願いします。
○うがい・手洗いの励行や咳エチケットなどの基本的な感染対策を心掛けましょう。
○発熱や咳などの症状がある場合は、外出を控えてください。
○やむを得ず外出される場合にはマスクを着用するとともに、基本的な感染対策の徹底をお願いします。
◆百日咳に注意しましょう。(別紙1参照)
○今週の報告件数は70件でした。(前週の報告件数は45件)
○10歳代で多く患者が発生しています。
○百日咳は、百日咳菌という病原菌によって起こされる感染症です。
○患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれる病原菌によって感染します(飛沫感染)。
○飛沫感染予防のため、手洗い、うがい、咳エチケットを心がけましょう。
※有効な予防法は予防接種であり、予防接種法に基づく定期接種が乳幼児期に行われています。
◆梅毒の届出がありました。(別紙2参照)
〇性交渉により感染します。性交渉の際にはコンドームを使用しましょう。
◎令和6年度の新型コロナワクチン定期接種は3月末までとなっています。
〇高齢者等に対する新型コロナワクチンの定期接種については、個人の重症化予防を目的とし
て、市町村において3月末まで実施されています。
〇接種をしておらず、定期接種を検討されている方は、早めにお近くの医療機関やお住まいの
自治体にお問い合わせください。
◎麻しん及び風しんの定期の予防接種について
○国から、乾燥弱毒生麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)の偏在等が生じたことを理
由にワクチンの接種ができなかったと市町村長が認める方について、2年間、接種対象期間
を超えて接種を可能とする旨の通知が発出されております。
○なお、県内においては、ワクチン供給がひっ迫するような状況ではないことを確認しており
ます。
【新潟県感染症対策・薬務課 週報速報版】 詳細なデータをご希望の方はこちらをクリックしてください
患者報告数の時間的・地域的状況
時間的状況
地域的状況
病原体検出状況
感染症発生動向調査に基づき、医療機関から提供された検体について病原体検出を行った結果を
掲載しています。
病原体検出情報(2021年~2025年2月) [PDFファイル/140KB]
対象疾病一覧
届出基準および届出様式は、下記のホームページをご覧下さい。
厚生労働省ホームページ:感染症法に基づく医師の届出のお願い<外部リンク>
国立感染症研究所感染症疫学センター<外部リンク>
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