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【保環研】感染症情報(患者発生情報:新潟県)
【週報の概要】 令和7年第36週(令和7年9月1日~令和7年9月7日)
全数報告対象疾患
定点把握対象疾患
1位 新型コロナウイルス感染症(11.58):前週に比べ減少しました。
定点あたりの報告数が多い保健所管内は、十日町(16.67)、新発田(15.75)、柏崎(14.50)です。
2位 感染性胃腸炎(5.67):前週に比べ増加しました。
定点あたりの報告数が多い保健所管内は、魚沼(21.00)、糸魚川(18.00)、長岡(15.00)です。
3位 ヘルパンギーナ(2.50):前週に比べ増加しました。
定点あたりの報告数が多い保健所管内は、上越(7.00)、村上(6.00)、長岡(3.75)です。
全県に警報を発令している疾病:
伝染性紅斑
定点あたり報告数とは?
定点把握疾患では、あらかじめ指定した医療機関(定点)から患者数が報告されます。
定点からの報告数の合計を、定点数で割った数が、「定点あたり報告数(人/定点)」です。
この数値により状況を把握します。
疾患によって、週単位で集計するものと、月単位で集計するものがあります。
今週のトピック
◆新型コロナウイルス感染症に注意しましょう。(別紙1参照)
○定点あたりの報告数が全県で11.58(前週11.69)となっています。
季節性インフルエンザであれば注意報基準に相当する定点当たりの報告数10を超えていま
す。
○感染対策としては、換気、手洗い・手指消毒、マスク着用が有効です。
○体調不良時は療養を優先し、多くの人が集まる会合への出席等を控えましょう。
別紙1 新型コロナウイルスについて [PDFファイル/395KB]
◆百日咳に注意しましょう。(別紙2参照)
○今週の報告件数(保健所受理件数)は65件(前週69件)となっています。
○全国的にも感染者が多い状況となっています。
○令和7年の発生報告の年齢分布をみると、10歳代前半の患者報告数が特に多くなっています。
○学校での感染や家庭内感染事例も報告されています。
○百日咳は、百日咳菌という病原菌によって起こされる感染症です。
○患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれる病原菌によって感染します(飛沫感染)。
○飛沫感染予防のため、手洗い、うがい、咳エチケットを心がけましょう。
※有効な予防法は予防接種であり予防接種法に基づく定期接種が乳幼児期に行われています。 ワクチン未接種もしくは3回接種が完了していない6か月未満の乳児で重症化しやすいことから、 接種可能となる生後2か月を迎えたら速やかに5種混合ワクチンを接種できるよう早めの接種予約について 医療機関と相談してください。
◆伝染性紅斑の定点当たりの報告数が国の示す警報基準を超えています。(別紙3参照)
○定点あたりの報告数が全県で2.27(前週2.53)となっています。
国の示す終息基準(定点あたり1)を下回るまで警報を継続します。
○頬に出現する紅斑を特徴とする、主に幼児や学童を中心に流行する感染症で、両頬がりんご
のように赤くなることから「りんご病」と呼ばれることもあります。
○患者の咳やくしゃみなどのしぶきに触れることによって感染します(飛沫・接触感染)。
○10~20日の潜伏期間後に、頬に紅い発疹が現れます。続いて、手・足に網目状と表現される
発疹がみられます。これらの発疹は1週間前後で消失しますが、なかには長引いたり、一度
消失した発疹が短期間のうちに再び出現したりすることもあります。
○これまで伝染性紅斑に感染したことのない女性が妊娠中に感染した場合、胎児にも感染し、
胎児の異常(胎児水腫)や、流産の原因となる可能性があります。
○基本的な感染対策(手洗い、咳エチケット等)を心がけましょう。アルコール消毒が効きに
くいため、流水や石けんでこまめに手を洗い、自分専用のタオルで手を拭きましょう。
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患者報告数の時間的・地域的状況
時間的状況
地域的状況
病原体検出状況
【保環研】感染症情報:病原体検出状況 を ご覧ください。
対象疾病一覧
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