中山間地域農業研究センターでは、中山間地域の営農や集落機能の維持・発展に向けた取り組みや、それらの活動を支援するノウハウについて調査研究を進めています。
今回は、令和5年から「ビレッジプラン2030」※に取り組んでいる糸魚川市今井地区の調査を行いました。
※「ビレッジプラン2030」についてはこちら
今井地区では、「子供たちに今井の農業や自然環境を体験してもらうことで、農業や今井地区の風景・暮らしなどに親しみや興味を持ってほしい」との思いから、令和7年に初めて小学生の農業体験受け入れに取り組んでいます。
9月2日に地元小学生の稲刈り体験イベントが開催されるとの情報をキャッチし、さっそく様子を見にいってきました。
まずは、地元の農家の方から鎌の使い方などの説明を受けます。
さっそく田んぼの中に入り、地元の方の手ほどきを受けながら黄色く実った稲を刈っていきます。
最初はおそるおそるでしたが…
「楽しい!」「もっとたくさん刈りたい!」と暑さも忘れてどんどん刈り進めていきます!
自分たちが刈った稲は、コンバインにかけられてあっというまに脱穀され、袋いっぱいになりました。
籾を乾かしてもみすり(籾を玄米にする作業)する施設の見学では、30kgもある米袋を持ち上げてみたり(力自慢の子がたくさん!)大いに盛り上がっていました。
イベントを主催した今井地区の農業者の方々も、子供たちに元気をもらった様子でした。
このほかにも、農業の担い手の育成や米のブランド化に向けた取組を盛り上げていきたいとのことです。
今後も、地域が将来像の実現に向けて前向きに活動できるような合意形成の進め方や支援のノウハウについて調査研究を進めていきます。