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空き家をお持ちの方や、ご自宅の将来に不安のある方など、多くの方に空き家に関する問題について理解を深めていただくために、下記のとおり、県民の皆様を対象とした空き家セミナーを柏崎市で開催しました。
記
(1) 基調講演
「住まいの終活 ~あなたの住まいが負の遺産になる前に~ 」
講師 飯野 由香利 氏(新潟大学 人文社会科学系 フェロー)
(2) パネルディスカッション
「官民連携で挑む空き家活用とまちづくり」
コーディネーター
水戸部 智 氏(NPO法人aisa理事長)
パネリスト
近藤 千鶴 氏(柏崎しおかぜ法律事務所 弁護士)
井貝 信太郎 氏(four circle合同会社 代表社員)
蓮沼 知大 氏(株式会社GOOD LIFE 代表取締役)
基調講演では、「住まいの終活 ~あなたの住まいが負の遺産になる前に~ 」と題して、新潟大学人文社会科学系 フェロー 飯野様より、空き家が増える社会的な背景やその影響、国や自治体の空家対策、住宅の所有者に関わる問題や住まいの終活について、ご講演していただきました。
住宅を使わなくなったときや、相続したときの対応方法について、様々な視点から問題を提起いただきました。
問題提起を踏まえて、将来に向けた対策として、住宅の固定資産税額の算出や、相続登記や相続土地国庫帰属制度の紹介について説明していただき、早めに家族や周りの方と相談しながら空き家対策に取り組むことの重要性について、考えるきっかけになったものと思います。
パネルディスカッションでは、NPO法人aisa 理事長 水戸部様のコーディネートのもと、柏崎しおかぜ法律事務所 弁護士 近藤様、four circle合同会社 代表社員 井貝様、株式会社GOOD LIFE 代表取締役 蓮沼様をパネリストに、官民が連携して取り組む空き家活用のまちづくりについて、それぞれの立場での取組や空き家を活用したまちづくりに関して今後の展望などについて意見交換しました。
<以下、パネルディスカッションの内容を一部掲載>
令和7年3月に柏崎市から指定を受けた空家等管理活用支援法人。「手が付けられない空き家を少なくして、利活用されている状態」が理想。まちづくり会社としても運営していくなかで、課題としては「空き家のネガティブな印象」「新築以外の選択肢が遠い存在」であること。柏崎市と共に、空き家の予防と利活用について進めていくため、当法人が空き家の相談窓口となり、空き家所有者と利活用したい方のマッチングをしている。
県弁護士会における空き家問題のプロジェクトチームにも所属し、啓発や予防についても調査している。様々な立場の相談者からの内容に応じて、法的な責任について相談対応している。
柏崎駅前にあるレストラン「バンビ―」を運営。東京都と柏崎市の2地域で暮らしている。駅前に、飲食店のハブになるような拠点をつくりたいという想いから、NPO法人aisaに相談しながら現在の店舗の運営に向けて、地域の工務店・飲食事業者と相談しながらリノベーションを実施。
燕市吉田に2017年にUターンして、建築設計事務所を立ち上げた後、コミュニティカフェtokotokoを開設。昨年度、空き物件を運営・管理する株式会社GOOD LIFEを設立。道路を活用した朝市のトコマルシェを定期開催。吉田地域で、将来に向けて若者等が活躍できるよう、次世代のコミュニティづくりに取り組む。令和8年度には、複合施設「RESTA」に工事着手し、トコマルシェとも連携しながら、さらなる相乗効果を生み出したい。
セミナーは、80名のご参加があり、大変多くの方から参加していただきました。
柏崎市内だけからではなく、新潟市などからも多く参加していただきました。
参加者からは、
・実家が空き家になり、どうしたらいいかわからないため、参加した
・自宅の両隣が空き家になっており、対策を考えたい
・家族や親族での話し合いの必要性を感じた
・空き家を活用したいヒトの育成も空き家問題の解決につながると感じた
といった感想がありました。
同日には、アルフォーレすぐとなりの柏崎市市役所で、各種専門家による空き家に関する相談会も開催しました。
セミナー後に、当日相談をお申込みされるケースもあり、多くの方からお申込みをいただきました。