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本県では珍しいユウレイイカが相次いで漁獲されました!

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0060005 更新日:2019年9月2日更新

本県では珍しいユウレイイカが、新潟の底びき網と佐渡の定置網で相次いで漁獲されました。
近県では富山県などで報告事例がありますが、当研究所においては平成13年以降初めて確認しました。

ユウレイイカ(学名:Chiroteuthis imperator)

  • 特徴
    • 全身寒天質で身がやわらかい
    • 10本の腕のうち、特に太く長い腕が2本、極端に細く長い腕が2本ある
    • 腕や墨汁嚢上などに発光器が多数ある
  • 分布域
    南日本・西日本から南シナ海・インドネシア外洋域の中・深層

5月2日に漁獲されたユウレイイカ

5月2日に漁獲されたユウレイイカの画像
5月2日に底びき網で漁獲されたユウレイイカ

採捕状況
 日時:2010年5月2日(日曜日)11時00分頃
 場所:佐渡島弾崎の東側沖合 約15海里
 水深:510m
 採捕者:新潟漁業協同組合新潟支所所属 沖合底びき網漁船

5月17日に漁獲されたユウレイイカ

5月17日に漁獲されたユウレイイカの画像
5月17日に定置網で漁獲されたユウレイイカ

採捕状況
 日時:2010年5月17日(月曜日)早朝
 場所:佐渡島羽吉地区地先
 水深:約10~20m
 採捕者:羽吉浜漁業協同組合所属 小型定置網漁船

ほぼ同時期に水深・漁法が大きく異なる地区で珍しいイカが漁獲されましたが、原因の特定には至っていません。

ユウレイイカの分布域は本県より暖かい海であるため、温暖化による海水温の上昇を疑うところですが、今年5月の本県沿岸海域の水温は平年よりやや低い(海域によってはかなり低い)状態であり、必ずしも水温の上昇が来遊の直接の原因ではないと思われます。

参考:新潟県沿岸の水温観測情報(2010年)

水産海洋研究所では、今後もこのような情報をたくさん集め、本県沿岸で起こっている様々な現象の解明につなげていきたいと考えています。
何か情報がありましたら、ぜひ水産海洋研究所までお知らせください!

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