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珍しい魚(平成26年3月24日) シャチブリ

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0059936 更新日:2019年9月2日更新

シャチブリ(シャチブリ目シャチブリ科)

シャチブリの画像
シャチブリ

撮影・測定:佐渡地域振興局農林水産振興部水産庁舎
全長:81cm、体重:550.8g

特徴

学名:Ateleopus japonicus

  • 体は細長く、特に尾部は延長する。ゼラチン質の吻が前へ突き出している。
  • 体は半透明な紫褐色で、体側には褐色の斑紋は無い。
  • 腹鰭は細長く、胸鰭先端を越える。
  • 口は下位で、下顎に小歯が無い。

採捕の状況

採捕日時:平成26年3月24日
採捕場所:佐渡両津湾(白瀬)
漁業種類:定置網

分布

水深約150~500mの砂泥底。
鹿島灘~土佐湾の太平洋沿岸、新潟県、若狭湾、兵庫県余部沖、隠岐、島根県敬川沖、山口県日本海沿岸、瀬戸内海、沖縄舟状海盆。
(日本産魚類検索第三版より)

その他

  • 地方名:ウネクラゲ(和歌山県田辺)、ユウレイ(高知)
  • 本種は主に太平洋側に生息すると考えられており、日本海で採捕されるのは珍しい。2014年2月12日にも糸魚川市鬼伏沖の底びき網で採捕されている。
  • 本属魚類は東シナ海、九州-パラオ海嶺、沖縄舟状海盆などから未同定種が報告されており、分類も混乱している。本種は下顎に歯を持たないことで日本産魚類大図鑑のシログチシャチブリ(Ateleopus sp.)と似るが、本標本は胸鰭は短く肛門に達しないこと、口唇が紫褐色であることなどで、シログチシャチブリとは一致せず、シャチブリの特徴と一致する。したがって、本標本をシャチブリと判断した。

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