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持ち込まれた魚(平成25年12月5日) ニホンウナギ

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0059928 更新日:2019年9月2日更新

海で採捕されたニホンウナギ(ウナギ目ウナギ科)

ニホンウナギの画像
ニホンウナギ

水産海洋研究所撮影
全長:83.6cm 標準体長:81.7cm 体重:716g

特徴

学名:Anguilla japonica

  • 体の背側は暗色、腹側は白色で、まだらの斑紋が無い。
  • 背鰭起部は肛門上方よりかなり前方にあるが、胸鰭後端と肛門の中間点より後方。
  • 下顎は上顎より前に突出する。
  • 側線孔は体の後方へ続く。

採捕の状況

採捕日時:平成25年12月5日
採捕場所:新潟沖 北緯38°14.373′東経138°48.265′水深285~341m
漁業種類:沖合底びき網

分布

河川の中・下流域、湖沼、河口域、沿岸海域
北海道太平洋側~三陸地方北部(少ない)、青森県~福井県(少ない)、伊豆諸島、小笠原諸島(稀)、三陸地方南部~紀伊半島、近畿地方~中国地方、島根県隠岐、四国、対馬、五島列島、九州、屋久島、琉球列島;
朝鮮半島全域(西部と南部に多い)、台湾、澎湖諸島、中国沿海の各省、四川省成都・重慶~陝西省南部の揚子江海域、海南島(日本産魚類検索第三版より)

その他

  • 眼に気泡が入った状態であった。これは底びき網で水深300mから引き上げたことによる水圧の変化によるものと推測される。
  • 新潟県沿岸海域では、1955年に佐渡及び粟島沖で底びき網により雌雄各1個体が採捕された記録がある(Honma, 1958)。日本海の海域でニホンウナギが採捕される事例は少なく、珍しい。
  • 本標本の同定には、日本産魚類検索第三版による検索のほか、岡村ほか(2001)によるニホンウナギとヨーロッパウナギの判別関数式やEge(1939)の検索表などを用い、外国産種の可能性も考慮して同定を行った。

眼と口 の画像
眼と口

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