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持ち込まれた魚(平成25年11月16日) ムラサキダコ

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0059974 更新日:2019年9月2日更新

ムラサキダコ(八腕形目ムラサキダコ科)

ムラサキダコ(背側)の画像
ムラサキダコ(背側)

ムラサキダコ(腹側)の画像
ムラサキダコ(腹側)

卵の画像

水産海洋研究所撮影
(メス、全長95.3cm、外套腹長16.5cm、体重1585g、卵塊重量213g)

特徴

学名:Tremoctopus violaceus gracialis

  • メスは外套長20cmを超える大型種だが、オスは全長3cm程度で著しく矮小。
  • 外套膜背側は暗紫色で、腹側は銀白色。
  • メスの外套は釣鐘型で、開口部は広く、背側に1対の水孔がある。
  • メスの第1腕と第2腕は太くて長く、それらの腕の間には長大で広い遊泳膜でつながる。
  • 腕の吸盤は2列で、一部の腕の先端では1列となる。

採捕の状況

採捕日:平成25年11月16日
採捕場所:新潟市西区四ツ郷屋沖 水深28m

分布

太平洋および日本海の暖海域に広く分布し、外洋の表層~中層を浮遊する。
九州、南西諸島、伊豆・小笠原諸島、日本海西部にしばしば漂着の記録がある。
平成15年9月にも新潟県北部海域で採捕され、当所に持ち込まれた。

備考

  • メスは骨状の物質を体内で作り、それに糸状の粘液で約10万個の卵を絡めて腕の中に抱えて卵を守る。写真の卵塊は抱えられていたもので、卵径は1.3~1.6mm。
  • 腕の間から厚さ2mm程度のマント様の膜を出すことができ、敵に襲われたときに切り離して攪乱させる、エイやシイラに擬態するなど防衛の役割として使用するほか、漁網のように魚やプランクトンを捕食するために使用すると考えられている。

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