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ホシフグが大量漂着しました

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0550825 更新日:2023年1月13日更新

ホシフグが大量漂着しました

ホシフグの写真
ホシフグ

採捕日時:令和5(2023)年1月12日
採捕場所:新潟市西区 四ッ郷屋浜

全長37cm、体重899g

 

ホシフグの写真2

漂着したホシフグ(四ツ郷屋浜)

特徴

学名:Arothron firmamentum

  • 体表は多数の小棘に覆われるが、背鰭、臀鰭、胸鰭の基部と尾柄後部は小棘に覆われない。
  • 背鰭と臀鰭の先端はやや尖る。
  • 胸鰭は大きくて、円い。
  • 尾鰭の後端は円い。
  • 腹鰭はない。
  • 鰓孔は小さな裂孔状で、胸鰭基部の直前に位置する。
  • 鼻孔は1個で皮弁は2つに分かれる。
  • 上顎と下顎に強大な歯板が2枚ずつある。
  • 背鰭は通常14軟条。
  • 体全体が暗青色か青紫色で、多くの白色斑がある。

確認情報

本種は令和4(2022)年11月中旬から下旬にかけて、佐渡の定置網で大量入網が確認され(2022年水揚情報11月)、令和5(2023)年の1月11日に岩船下ノ浜や四ツ郷屋浜、五十嵐浜などの海岸で相次いで大量漂着が確認されました。

また、2013年12月から2014年1月にも佐渡の定置網で大量入網、柏崎・寺泊・新潟市越前浜の海岸での大量漂着が見られています(2013年秋季~2014年冬季に新潟県で発見された珍しい魚)。

分布

青森県~九州南岸の日本海・東シナ海・太平洋沿岸、小笠原諸島(稀)、瀬戸内海(稀)、東シナ海 ; 朝鮮半島南岸、済州島、中国南シナ海沿岸、台湾、フィリピン中部、オーストラリア東岸中部~タスマニア島、ニューカレドニア、ニュージーランド北島、南アフリカ南岸(日本産魚類検索第三版)

その他

  • 本標本は、上記の特徴がホシフグとよく一致することから、本種と同定した。
  • 日本産フグ類図鑑(松浦2017)によれば、本種は日本では青森県以南から記録されている。
  • 本種はヨリトフグと並んで最も深い所にすむ種であり、沿岸の定置網で小型個体が大量に捕獲されることがあり、少なくとも若魚は群れを作ると思われる(松浦2017)。
  • 生殖腺は有毒との報告があり、中国の報告では肝臓等も有毒(日本産魚類検索第三版)であり、販売は禁止されている。

(安藤 悠太)

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