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森林研究所たより 平成29年度の試験研究(林業にいがた2017年4月号記事)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0058613 更新日:2019年3月29日更新

森林研究所が実施する試験研究課題は、林業関係者からの要望や林業行政推進上の技術的課題について、必要性や緊急性の高さ等を検討し、県農林水産技術会議を経て決定されます。

29年度の試験研究課題は、18(うち新規4)の予定です。

1 主な新規課題

アラゲキクラゲ野生菌株の菌床栽培の画像
キクラゲ野生菌株の菌床栽培

  1. 「新潟県産スギ心去り材の加工技術の開発」は、長伐期化により大径化した県産スギ材の有効利用を図るため、心去り材に適した製材・乾燥方法等を開発するとともに、心去り材の強度性能を把握することにより、柱材等での活用を推進し、県産スギ材の利用拡大を図ることを目的としています。
  2. 「増収効果と機能性に優れたキクラゲ類栽培技術の確立」は、今後需要の拡大が見込まれるキクラゲ類の安定生産に向け、高品質かつ機能性成分を多く含有するための栽培技術を開発し、あわせて機能性の高いキクラゲ類とシイタケの複合栽培技術を確立することで、きのこ生産者の経営安定に寄与することを目的としています。

2 主な継続課題

「新潟県におけるコンテナ苗再造林技術の開発」は、地形・植栽時期と積雪が初期成長段階のコンテナ苗に及ぼす影響等について解明し、本県特有の自然環境・気象条件に対応できるコンテナ苗を活用した一貫システムによる低コスト再造林技術の開発を目的としています。

研究期間は平成28~30年で、昨年度は緩傾斜地での植栽時期別のスギコンテナ苗と裸苗の活着や各種被害状況の調査、ならびに中~急傾斜地での植栽効率等の調査を実施しました。

3 研究成果発表会等

さわれる樹木図鑑の画像
さわれる樹木図鑑

研究成果発表会については、昨年度は「林業における優良品種の開発」をテーマに発表を行いました。今年度も時宜にかなったテーマを設定し開催する予定です。

また一般公開については、一昨年度よりスタートした「さわれる樹木図鑑」と銘打った様々な樹木それぞれと私たちの生活との関わりを展示した催しが好評を博し、昨年度展示した樹木(枝葉の水挿し)は約120種に及びました。

今年度も多くの皆様から興味を持っていただけるような催し物を企画する予定です。

いずれも開催日等の詳細が決定次第、当所のホームページなどでお知らせいたします。多くの方々のご参加をお待ちしています。

森林・林業技術課 本間広之

 

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