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現在、2回目の穂肥については窒素で1kg/10a程度の施用を確実に行うことが推奨されていますが、明確な診断基準がなく、結果的に後期栄養不足となり、高温登熟下で品質低下を招くこととなっています。
そこで、出穂期の目標とするSPAD値に誘導するための2回目の穂肥診断法について検討しました。
出穂期のSPAD値は簡易に推定できるので、推定式から穂肥量の目安を算出できます。
普及指導センターの気象感応ほにおいて、令和3年から5年のSPAD値で検証した結果、出穂期の推定値と実測値の誤差は1.3の範囲でした。
目標とする出穂期のSPAD値に誘導する穂肥量を求めるため、2回目の穂肥窒素量をYに、目標SPAD値と2回目穂肥時のSPAD値をXとした数式を作成しました。
実際に穂肥窒素量求める際には、その都度、式から計算してもよいですが、事前に上のようなグラフを作っておくと便利です。
例えば、目標SPAD値を34とした場合グラフ中の青いラインになり、2回目穂肥時にSPAD値を測定したら32であったなら、穂肥窒素量は1.8kg/10a施用すればよいことがわかります。
この式に従うと、多めの穂肥施用となる場合もあり、玄米タンパク質含有率への影響が心配されますが、6.5%を超えることはありませんでした。
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